
少年は待っていた、夏の道で。来た、汽船だ。岬へと走り出す。激しい雨が降り出した。汽船が行ってしまう、早く!その時、少年の足元に…。光と草いきれと熱気が体を包みこむ、匂い立つような夏をダイナミックに描きます。
画家の沢田としきさんは、この絵本を描くために、各地に取材に行き、5年がかりで完成しました。 (佼成出版社HP「編集者から」より)


沢田としきさんの作品だったのでこの絵本を選びました。主人公の男の子の気持ちがひしひしと伝わってくる描き方はさすが沢田としきさんだなと感心しました。男の子が汽船の事を心待ちにしている様子が臨場感たっぷりに感じられました。足音は書かれてないのですがまるで聞こえてくるような描き方に息をのみました。男の子の肌の色の表現が素敵でした。 (ぴょーん爺の娘さん 30代・ママ 女の子2歳5ヶ月)
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