
パッと目をひくオレンジと黒の表紙がとっても印象的!そして可愛い女の子と、何とも愛嬌のあるおばけの姿に興味津々でページをめくっていくと・・・。目に飛び込んでくるのは、おばけ屋敷に引っ越してきたマージョリィと猫のオスカーが、住んでいたおばけを次々とつかまえて「かわいい。」なんて言っている姿。そう、マージョリィはただの女の子じゃないんです。もう、その軽快なおばけの扱いっぷり(?)にほれぼれしてしまうくらいなんです。更に、そのつかまえたおばけを何と!?ここから先は読んで確かめてみてね。おばけの絵本としては、とても斬新な内容なんですよ。 版画で表現された、その独特な絵の世界にも引き込まれます。二色ながら、動きや奥行きが感じられ、次々と進んでいく話の展開を盛り上げてくれます。そこに、更に画面の上をおばけが自由に動きまわっています。可愛いだけでないこの面白さ。年齢を問わずファンが増える事は間違いなさそうですね。日本出身、イギリスで活躍されているカズノ・コハラさんの今後の作品もとっても気になります。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

マージョリィと猫のオスカーが引っ越したのは、なんと、おばけ屋敷! でも、大丈夫。 だって、マージョリィは、ただの女の子じゃなくて……。 日本出身、イギリスでデビューした期待の新人作家による、かわいいおばけの絵本。

『ふゆのようせい ジャック・フロスト』を読んだことがあり、
この絵本を読み終わった後で、このことを知ったのですが、
このお話と絵の可愛さは私のストライクゾーンです。
それに、なにより
訳が石津 ちひろさんなのも
大きいです。
『リサとガスパール』シリーズなど
読んでいて、子どもが話すような自然な言葉が好きで、
読みやすいし、感情移入しやすくて
石津さんの翻訳された絵本は毎回好きになります。
今回このレビューを書く前に
インタビューの記事を読んで納得しました。 (まことあつさん 30代・ママ 男の子7歳、男の子5歳)
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