「はじめまして!」「なにいってるんですか いつもあっているくせに」 五味太郎さんの最新刊は、カラフルで可愛らしい絵に乗せたシンプルで楽しい会話劇です。 でも、声に出して読んでみてください。会話の響きの心地よさ、優しいリズム・・・かけ合う言葉の一つ一つからお互いを想いあう気持ちが痛いほど伝わってくる不思議な絵本なのです。他人行儀なほど丁寧な言葉なのに、素っ気ないくらい短い言葉なのに、です。 ふたりはどんな関係なのでしょう。お友達?恋人?家族?年は同じなのでしょうか、離れているのでしょうか。 例えどんな関係であろうとも、この距離感がとても理想的に思えるのです。 五味さんはこの絵本の中に、どんな大切なことを詰め込んでくれたのでしょう。 大人も子どもも、じっくりと読みながら、耳を傾けながら探してみてくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
やっぱりいっしょがいいですね!人との関係、心地よい距離、人生に大切なものをシンプルに描いた、 五味太郎の新境地。やさしい会話のリズムでくりひろげられる、カラフルで美しい絵本です。
一瞬分かりません。何がなんだか?
え?はじめまして??誰???
そんな疑問をずっと頭に抱えながら読みます。
そして最後まで読んでも、答えは見つからないままです(笑)
でも五味さんの絵本はそれがいいんです。
想像力が、「これでもか」というくらい掻き立てられます。
短い言葉だけ。
難しいストーリーはないのに、ここまで人の興味をそそる絵本って本当凄い。
(環菜さん 20代・ママ 男の子5歳、男の子3歳)
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