
シガルーという元気のいい男の子が、山の牧場に向うと、 犬たちが大声でほえて、山の犬に知らせます。「シガルーが そっちへいくよ」 山のみんなはシガルーが大好き。シクラメンも大きな岩も、蜜蜂も、 森も牧場も氷の山も、みんなです。それは、シガルーがみんなを好きだからです。 きいちごの木はシガルーに甘い実をさしだします。帽子を忘れたシガルーに、 風が帽子をとどけます。毒蛇にかまれそうになると、石ころがシガルーを助けます。 そうして山の牧場に着いたシガルーを、鈴をつけた牛や山羊や羊がとりかこみます。 シガルーのうれしそうな顔。 山や川や森や空、それにたくさんの生きものたちは、みな人間と仲よしです。 人間の方で彼らを好きになれば、自然はそれ以上に人間を好いてくれるのです。

シガルーという男の子が、山の牧場に行くと知ると山ではみんな大喜びでシガルーの行く先々で助けます。シガルーが森も牧場も氷の山も好きだからやっぱり相手からも好かれるんだと思いました。山の牧場では、意地悪なんか一つもなくて優しい気持ちばっかりだったことをシガルーは大きくなっても覚えていてくれると思いました。愛されて育った子はやっぱり優しい子になると心から思いました。 (押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )
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