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ナニカのたね

ナニカのたね

  • 絵本
作: 正道 かほる
絵: 堀川 理万子
出版社: 佼成出版社 佼成出版社の特集ページがあります!

税込価格: ¥1,210

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作品情報

発行日: 2004年12月
ISBN: 9784333021178

小学校低学年から
21×16cm 64ページ

この作品が含まれるシリーズ

出版社からの紹介

こうさぎのふわりは、拾ったナニカを森のひろばにうめました。やがてナニカの芽が出てぐんぐん大きな木に育ちます。きれいな花が咲き、おいしそうな実がついたのですが…。不思議な種が巻き起こす騒動を、コミカルに描きます。

ベストレビュー

煩悩、爆発!

【あらすじ】
いたずら魔女が落とした、「ピンクと黒の縞々の円いもの」は一体なにか?ウサギが最初に拾って、飴でないことをたしかめる。物知り梟は、「しらない」と言えない。とりあえず「ナニカの種」ということで、撒いてみる。目が出て育ち、実がなり…そしてもめごとが巻き起こる。考えさせられる一冊。

【感想】
絵本は甘くない。子どもが読むファンタジーだと思って気軽に手を出すと、とんでもない味わいの作品に出会ってしまう。この本は、タイトルや表紙の印象と、中身のギャップが激しくあって、新鮮な驚きがあった。
読み終わると、考えさせられる。内容が哲学的。動物をキャラクターに仕立てているけど、現実の人間社会に必ずいる「困った人」を思わせる。こういうイヤな部分は、自分も持っているとわかる。そして、作物が育って収穫を迎える段になると、それぞれが自分(だけの)利益を確保したくて、争いになる…今の社会、世界のありようを見事に描いていると思った。

子ども時代も、嫌なことはいっぱいあった。大人顔負けに、争いもあるし、嫌な奴もいるし、自分の中に嫌な性格を見つけるし…もう、どうしていいのかわからなくなることもあった。だれでも108つの煩悩があると、仏教の世界ではいうらしい。悩みはなくならないし、問題も解決したと思ったら新たな問題が出てくる。いつまでたっても「めでたし、めでたし」にならないのが、浮世のさだめ。
この絵本を読んでいて、そんなことを考えてしまった。

あんなにかわいい見た目の〇〇さんが、こんなに強欲だったなんて!普段はあんなにいい人なのに、いざとなったら冷たいものだね…そんな風に、表面上のいい人をすかして本音の部分が見えてくる経験を、これからこの本を読んでいる子どもたちもきっとするのだろう。そうやって、大人になって年をとっていくのが、浮世のさだめ。
(渡辺諦さん 30代・その他の方 )

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