頭の上でくるくるっと巻いたおだんごがとってもよくお似合いの女の子、おだんごちゃん。
おだんごちゃんは、お誕生日も風邪をひいた日も、お祭りの時もねむる時もいつでも髪型はおだんご!大のお気に入りなのです。ところがある日、いつものとおりおだんごにしてお散歩をしていると、ぷるぷるとふるえだして、ぽん、ぽん、ぽーん!なんとおだんごが逃げ出していってしまうのです。「まってー」一生懸命追いかけるおだんごちゃんですが・・・。おだんごちゃんといつも一緒、大好きなおだんごは一体なぜ逃げ出したのでしょう。
奇想天外な内容ですが、もし自分の大好きなものや大好きなおともだちに同じことが起こったら・・・子ども達はみんな自分のことのようにびっくりしながらお話に入り込んでしまうのではないでしょうか。読み終わってみればとっても清々しい気持ちになるんです。ちょっとだけ成長した自分を感じられるのかもしれませんね。
それにしても作者のおかべりかさん、どうしたらこんなユニークなアイデアが思いつくのでしょう、不思議です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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