
〈はるがきた〉 「春が来たよ」とがまくんを起こしに来たかえるくん。でも、がまくんはベッドから出てこようとしません。雪も解け、外はすっかり暖かい4月なのに・・・。かえるくんは11月からそのままのカレンダーをめくり始めました。
〈おはなし〉 夏のある日、病気で寝ているかえるくんに「ひとつお話しをして」と頼まれたがまくん。一生懸命お話しを考えますが思いつきません。ぶらぶらしても逆立ちしても思いつかず、とうとう頭を壁にぶつけはじめます。
〈なくしたボタン〉 遠くに出かけたがまくんとかえるくん。家に帰るとがまくんの上着のボタンが1つありません。ふたりが通ってきた道を戻って探しに行くと・・・。
〈すいえい〉 川で水泳をすることにしたがまくんとかえるくん。がまくんは水着を着ることにしますが「水着姿を絶対に見ないで」って言うんです。「おかしな格好に見えるから」って。かえるくんが目をつぶっている間に川に入ったがまくん。さて、川から出る時は・・・。
〈おてがみ〉 お手紙を今までもらったことのないがまくん。そのことを知ったかえるくんは、がまくんに内緒でお手紙を書きました。でも、配達を頼んだのがかたつむりくんだったので・・・。

がまくんとかえるくんは、自然体でお互いを思い合っています。やさしいのか、いじわるなのか・・・?そんなふたりの友情を描いた5つのお話しです。 「ともだち」ってなんだろう・・・? たくさんいたほうがいいの? いつも一緒だといいの? ユーモラスで暖かいのんびりとしたやりとりは、子どもたちはもちろんですが、大人になった私たちへのメッセージかもしれませんね。 ――(ひじり あい ;絵本ナビ オフィシャルライター)

仲よしのがまくんとかえるくんを主人公にしたユーモラスな友情物語を5編収録。読みきかせにもふさわしいローベルの傑作です。小学校の教科書に採用されています。

一番最後のお話『おてがみ』は、
小学校の教科書で読んだ記憶があります。
いつも友達のがまくんを思いやるかえるくんと、
わがままいっぱいで甘えるがまくん。
2人(二匹?)の個性がちょうど凹凸のようにぴったりとはまり合っていて、
だからこそ友達でいられるのだなあと思いました。
5歳の息子にも。2歳の時から保育園で仲良しの大親友がいます。
2人の性格は、がまくんとかえるくんのように正反対。
でも2人はいつも一緒。とっても幸せそうです。
その友達の存在を大切に想って欲しくて、
図書館から借りてきたこの一冊。
息子には伝わったかな・・・?
(ムスカンさん 30代・ママ 男の子5歳、女の子0歳)
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