
男の子のまこちゃんがひとりでおふろに入ります。おふろに入るときは、いつもあひるのおもちゃ、プッカを連れて行きます。まこちゃんもプッカもおふろがだいすきなんです。 まこちゃんが体を洗っていると、おふろの底からざぁーっとおおきなかめが浮いてきました。 続いてぺんぎん、あしか、かば、そしてなんとくじらまで! みんなで体を洗って、肩までつかって50かぞえます。「50ッ!」と大声でくじらが叫ぶと、おかあさんがやってきて、 「よくあったまった? じゃ、あがっていらっしゃい。」 おかあさんが顔を出したとたんに動物たちはお湯にもぐり、それっきりでてきませんでした。 おかあさんの広げるゆあがりタオルに飛び込み、 「ああ、いいにおい、いいきもち」
 

おふろで繰り広げられる、楽しいファンタジー。子どもの空想をそのまま抜き出したようなお話です。 次々におふろから現れる動物たちはみな個性的で人間味があり、名脇役を演じています。林明子さんの柔らかな絵のタッチがおふろにぴったりです。 どんどん広がるお話ですが、あたたかいおかあさんのタオルが終着点。温かい気持ちで読み終えることができます。 おふろが待ち遠しくなるお話です。

ぼくはおふろが大好き。あひるのプッカをつれてはいると、かめやペンギン、オットセイやくじらまで登場して……。子どもの空想の世界をのびのびと描いた絵本。

読み聞かせしたら意外と長いです。
その分、しっかりとファンタジーの世界を遊べます。
言葉も美しいし、林明子さんの温かな絵が、落ち着いて、安心して、お話の世界を楽しめます。
湯舟から次々と動物がでてくるところが、子どもたちの想像を膨らませます。 (ハルクンさん 50代・その他の方 )
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