
おじいさんの命日に、偶然やってきたお坊さん。実はにせもので、お経もでたらめ。でもおばあさんはありがたくそのお経を覚え…。 おもしろさのポイントは、にせもののお坊さんがねずみの様子になぞらえて唱えた即興のお経を、泥棒が自分のことを言っていると勘違いするところ。どんどんエスカレートしていく泥棒の恐怖心をあおるように、おばあさんのお経をそれらしく読んでもらえればと思います。 とくにかわいらしいのは、あちこちにチョロチョロと出てくるねずみの姿。子どもたちといっしょに探してみてくださいね。 とかく物騒な世の中ですが、ときにはちょっとのんきな昔話を楽しむのもよいのでは?

「おんちょろ、おんちょろ。でてこられそうろう・・・・・・」と、おばあさんは、疑いもせずに毎日それを覚えて唱えているのが、凄く面白く、私も声に出して読んでいると不思議な気持ちになれました。そのねずみきょうが、泥棒を追い出すことが出来たわけだから、有り難いお経なんだと思いました。人のよいおばあさんの周りには、ねずみたちが、チョロ、チョロしてなんとも穏やかなのがいいなあと思いました。 (押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )
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