
天晴れなラストシーンに、子どもの頃の懐かしい気持ちがよみがえります。
くれよんのなかまたちは、次々と箱を飛び出して、真っ白な画用紙に絵を描き始めます。きいろくんはちょうちょを、あかさんとピンクちゃんは花を・・・。だけどくろくんだけは、きれいに描いた絵を黒くされてはたまらないと、なかまにいれてもらえません。くろくんがさみしそうにしていると、シャープペンのお兄さんがやってきて、くろくんに秘策を授けます。
子どもにとってクレヨンは特別な存在。仲間はずれになってしまったくろくんのせつない気持ちに共感し、そして迎えるハッピーエンドに安堵することでしょう。 大人は子どもの頃の気持ちをちょっぴり思い出すことが出来る、そんな素敵な作品です。
(金柿秀幸 絵本ナビ事務局長)

クレヨン達は、真っ白な画用紙を見つけて大喜び!チョウ、お花、木…。みんな、つぎつぎと描いています。ところがくろくんだけは仲間に入れてもらえません。でも…。記念すべきシリーズ第1作!

入園前の見学に行った幼稚園で、園児さんがこの本を読んでもらっていました。娘もちょっと緊張しながら、その輪に入れてもらいました。強張った表情でじっと絵本を見ていたので、ちょっと難しかったと思いましたが…帰り道「お家帰ったらくれよんだしてな〜!」とワクワク♪くれよん遊びも大好きだもんね〜その後、しばらくは「くろくんごっこ」にはまりました。
そして、ある日「くろくんのお話ってどんなんやっけ?もう一回読みたい」と訴えてきました。
図書館で借りて読んであげると、「仲間はずれしたらアカンな」「くろくん、いいこやのにな」「でも、最後仲良しできてマルやな」と2歳ながらにお話を理解していました。仲間はずれは悲しいことで、皆にいいところがあって、皆で遊んだら楽しいって事を子どもなりに自然に身につけてくれたら嬉しいと思っています。
ちなみに、絵本→くれよん遊び→絵本のループになるので、図書館の本は汚したらダメなので購入しました(笑) (ファニーママさん 20代・ママ 女の子2歳)
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