|

はるのちょうたち めをさませ はるのちょうたち めをさませ ひろいのはらと たにこえて、ちょうたちのかげは、おどります。
輝く太陽が、大木のわれめの奥で眠る三匹のちょうたちに、 森中のはるのちょうに春が来たことを知らせるようにささやきます。 するとはるのちょうは次々と目覚め、森の中にあたたかな春を運んできます。 冬から春へ移り行く喜びに溢れた自然界を描く幻想物語。

全ページ試し読みで読みました。
手島圭三郎の描く春の蝶が、めをさまし幻想的な版画が美しいで
す。どのページも魅力いっぱいなので、魅入ってしまいます。
太陽が、蝶の形に、輝く日。それは、蝶たちが目覚める日。光が
優しく囁きました。北海道の春が芽生える風景と、文章がわくわく
しました。 (押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )
|