
うさぎさんが小さないすをつくります。「どうぞのいす」というたてふだといっしょに大きな木の下に置きました。 はじめにやってきたろばさんが、持っていたどんぐりをいすに置いて木の下で一休み。気持ちよくて眠ってしまいます。さあそれからつぎつぎに動物たちがやってきます。いすの上に置いてあるどんぐりを「どうぞならば」と食べてしまい、かわりにもっていたはちみつを... はちみつをいただいてかわりに... ろばさんが目を覚ましたとき、いすの上にあったのは...?

動物たちが、いすの上に置いてあるものを「どうぞならばいただこう」と食べてしまうのもかわいくて楽しいのですが、全部食べてしまっては悪いというので持ってきたものを置いていくという、「思いやり」が心を和ませてくれます。最後のオチもよくできていて思わず笑みがこぼれます。ほのぼのとした絵もさることながら、シンプルでテンポがよくやさしい言い回しの文章が素晴らしく、親が何度読んでも飽きの来ない名作です。

うさぎさんが作った椅子をめぐって次々に繰り広げられるとりかえっこ。「どうぞ」にこめられたやさしさが伝わってくるロングセラー絵本。

この絵本は、娘がお腹にいるときに購入しました。
ほのぼのとしたうさぎさんの絵がかわいくて、
生まれる子もきっと気に入ると思いました。
大きなお腹に絵本を見せながら、声を出して読んで、
ときには、くまさんがきたよ、やきたてのパンおいしそうだね。
なんて語りかけたりして。
そして、娘が離乳食を始めた頃、娘のために
父が木でいすを作ってくれました。
父は絵本のことは全く知らないのですが、
偶然にも どうぞのいす と似ていてビックリ。
お友達が遊びに来たとき、娘が「どうぞのいすだよ」と
いすを貸してあげたりして、私も嬉しくなりました。
絵本の中で、どうぞならばえんりょなくといただいて、
次の誰かのために、どうぞと置いていく。
思いやりというものを、絵とお話で表現している
すばらしい絵本だと思います。 (まーるいおーきなホットケーチさん 30代・ママ 女の子3歳)
|