
ともだちのまりちゃんは目が見えない。 見えないってどんな感じかなぁ。試しに目をつむってみると…。 まりちゃんはいいなぁ、こんなにすてきな音が聞こえるなんて。
そうやって色々な人の立場を想像をめぐらせて経験していく絵本。 最後にはちょっとしたしかけの様なお話の展開になっています。
大きなテーマの様でいて、とっても身近なお話。それでいて、ドキっとする。読み終えると自分の感覚や世界がぐっと広がった様な。同じ物事でも視点をほんのちょっと変えるだけでこんなお話ができてしまうのですね。
色々な題材を扱っているのにみんなさりげなくて、でも絵本のストーリーとして魅力的で、読み終わった後にちょっと考えてしまう「中山千夏の絵本」シリーズ。 「どんなかんじかなあ」で和田誠さんの素敵な絵がコラボレートされていて更に言葉が印象的に頭に残ります。他のシリーズでも長新太さんやささめやゆきさんなど個性的な画家の名前がずらり。共感しているからこそ実現できたコラボレートなのでしょう。シリーズで読んでみたくなります。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

友達のまりちゃんは目がみえない。それで考えたんだ。 「みえない」って どんなかんじかなあって。

図書館にて、かわいい絵にひかれて、息子に読み始めて、読みながらはっとして大泣きしてしまった、30代女性です。あまり詳しくかいて、私が味わった「はっ」を味わえなくしてはいけないのですが、まだ読んだことないかたはぜひ、「はっ」としてください。
特別支援学校の教員をしています。全く無知で読み始めた本ですが、はじめて担任した子が好奇心旺盛で、どうして?なんで?ばかりで、人のことばかり考えている思いやりのある子で、その子にそっくりでした。その子を思い出しながら、読みました。
絵本、と言わず、今年読んだ本のなかで、一番素敵な本でした。もちろん、本物のマイ絵本棚に、追加です。 (ayukojapanさん 30代・ママ 男の子5歳、男の子3歳、男の子0歳)
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