
朝一番。風太がいつも通り、おひさんにむかって手を合わせていると、そのおひさんがこっちに向かってズンドコやってきたから大変!なんでも村人たちがいつも楽しそうだから、一緒に遊んでみたくて降りてきたそうな。 おひさんは、もちろん熱くて大きすぎるのですが、驚く村人たちと一緒になんだかんだとかくれんぼをしたり、温泉に入ったりと楽しく過ごすのです。 「そんなバカな!!」という気持ちは、読者も村人たちも一緒。でも、おひさんが満喫してるみたいだからいっか・・・そんな気にもさせられてしまうのです。 いつも頭の上から見守ってくれている頼りの「おひさん」が、もしこんなお茶目で魅力的なキャラクターだったら・・・考えたこともなかった出来事が起きているのが、この絵本の一番の面白さかもしれませんね。 高部晴一さんの、味わいのある絵とお話の世界にどっぷりはまってみてください。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

おめえたち、にんげんと、あそびてえなあ
...風太のいる村に、ある日、おひさんが やってきました。村人たちがあんまり楽しそうなので、いっしょに遊びたくなったのです。おどろく村人たちでしたが、かくれんぼをしたり、宴会をしたり、温泉に入ったりと、おひさんと楽しくすごします。ところが、空からゆきがチラホラ。おひさんが空にいないので、寒い寒い冬がきて...

このお話は、いつも空からみていた村に行ってみたくて空から降りてきたお日さまのお話でした。お日さまは自分お大きさを変えて村人と一緒に束の間の生活を楽しんでいました。お日さまならではのトラブルもあって、そこがうちの子にはウケていました。 (イカリサンカクさん 30代・ママ 男の子7歳)
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