
木に白い美しい花がいっぱい咲いた。風が花の匂いを蝶々のいるじゃがいも畑まで運ぶと、蝶々たちはひとりで立っている木のために祭りをしてあげることに…。表題作ほか「赤いろうそく」を収録。

新美南吉の、「木の祭り」と、「赤いろうそく」の2編が収録されています。お隣り町の生まれの新美南吉は、半田市にも常滑市にも
「新美南吉コーナー」が設けてあるので、私は好んでいつも借りてきます。木の祭りが、蛍の幻想的な絵が好きなのですが、司修さんの絵は、その部分だけでなく全体的にそうなので、うっとりして眺めてます。
「赤いろうそく」も、絵が素敵だなあと思いました。動物たちが、さるが拾ってきたろうそくに、とても興味があるのですが、花火に火をつけるには、やっぱり勇気がいりますね。花火だとビクビクしていた動物たちとは、反対にぼんやり静かに燃えているろうそくも
存在感があっていいなあと思いました。 (押し寿司さん 70代以上・じいじ・ばあば )
|