7月6日、七夕の前の日。なぞの新ヒーロー「たなばたセブン」がやってきた!
かっこいいヒーローは悪いやつをやっつけて・・・どうやらそういう雰囲気ではないみたい。
子どもたちが書いたたんざくを読んでは、何かぶつぶつ言ってるし、七夕の日が雨にならないように
必死でてるてるぼうずを作っているし、あげくによだれをたらして寝ている!?
やたら人間くさいヒーロー、それが「たなばたセブン」。顔はそれなりにカッコイイんだけどね(笑)。
でも、たなばたセブンは語ります。
子どもたちに、本当の七夕のおはなしを。「おりひめ」と「ひこぼし」が一年に一度しか会えない理由を。
子どもたちも「雨が降ったら大変!」と、一生懸命てるてるぼうずを作り始めます。
今年は無事に会えたのかな?
本来の七夕の願いごとというのは、豊作の願いであり、機織りが上手だった織姫にあやかって、
手芸や習字など、手習いの上達を願ったことから出来上がった習慣なのだそうです。
子どもたちに「願いごと」というのは「欲しいもの」ではない、ということを子どもたちに
伝えなくては!という、作者の思いから生まれたのがこのお話なのだとか。
大切なことを子どもたちに伝え続ける、それも真のヒーロー。たなばたセブン、また来年会えるといいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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