
ふたごのしろくまが、かあさんぐまにおんぶをせがみます。でも、かあさんは……。 氷の島にくらす、ふたごのしろくまとかあさんぐまがくりひろげる、愛らしいおはなし。
【作者からのメッセージ:作/あべ弘士さんからのメッセージ】 旭山動物園の飼育係だったころ、しろくまのお母さんがふたごの赤ちゃんを産みました。 名前をだいちゃんと、しょうちゃんとつけました。だいちゃんは元気いっぱいの子です。 しょうちゃんは、ちょっと内気な性格。だいちゃんは、プールのなかにドボーンと飛びこんで泳ぎはじめました。 しょうちゃんは、プールになかなか入ろうとしません。すると、お母さんがうしろから押してプールに落とします。 そして、お母さんは立ち泳ぎしながら前足で輪を作り、 そのなかにしょうちゃんを入れて泳ぎの練習をさせました。この絵本そっくりでした。 この絵本は、ぼくが北極に行ったとき、実際に見たはなしです。ほんとうだよ。

あべ弘士さんが、実際に観察した、しろくまの親子を、そのまま描いたと、聞きました。
動物の観察力の鋭い、あべさんには、きっと、こんな、しろくまの親子の会話が聞こえてきたのでしょうね。
ゆったりとした世界です。おすすめです。 (ハルクンさん 50代・その他の方 )
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