
「カブクワれっしゃ」と言えば、勘のいい人ならわかりますよね。 カブトムシとクワガタムシが運転する列車です。 力自慢の二匹なら安心、小さな虫たちがたくさん利用しているようですよ。
この列車は、ありづかや草むらなど細かい場所を丁寧に回っていくのですが、 穏やかなだけでなく、なかなかハードな路線もあるのです。 急な上り坂となる木の上にある駅までは、助っ人たちも参加、 いよいよ本領発揮の場面がやってきます。 一番のクライマックスは空中飛行。ところがカラスに出合ってしまい・・・ピンチ!
アリやてんとう虫、バッタなど小さな虫たちが可愛らしく描かれている中で、 カブトムシとクワガタムシは黙々と働く姿がよく似合っています。なかなか頼もしいのです。 どんどん場所を変えて進んでいく「カブクワれっしゃ」は、まだまだ色々な事件や出会いがありそうです。 読んだあとに、自分たちで「カブクワれっしゃ」がどんな所を通ると嬉しいのか考えたり、図鑑で調べて みても面白そうですよね。 小さな子でも楽しめる、可愛い虫の絵本です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

カブトムシとクワガタムシが運転する「カブクワれっしゃ」は、樹液ジュースに空中飛行と、 楽しいことがいっぱい。でも、途中でカラスに出合ってしまい、ピンチ! カブトムシとクワガタムシの頑張る姿が微笑ましい絵本です。

カブトムシが先頭を、クワガタムシが最後尾を支えることで進んでいく「カブクワれっしゃ」。何とも魅力的な列車に、普段、本物の電車が出てくる絵本にしか興味を持つことがない息子が、食い入るように絵本を見ていました。
カブクワれっしゃ、もし機会があったらぜひ乗ってみたいです。 (さくらっこママさん 30代・ママ 女の子6歳、男の子3歳)
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