
森の木々の緑が美しく、とても気持ちの良い空気を感じます。 その大きな森の中にぽつんと建っている、赤い屋根の小さなおうち。 どんな人が住んでいるのでしょう。
家の前を大きなくまがどっしどっしと歩いていると、ドアが開いて飛び出てきたのは赤いワンピースと靴を はいた小さな可愛い女の子。何かを訴えているようです。 「しずかに、しずかに」。 今度はお散歩中のしかの足音がこつこつ・・・ するとやっぱり女の子は 「しずかに、しずかに」。ドアから飛び出してきます。 次々にやってくる森からのお客さんにもくりかえします。一体どうしてなのでしょう。 それは最後の場面で全てがわかるのですが・・・極上の幸せな瞬間が待っています。お楽しみに!
相手の目線に合わせて訴える必死な表情の女の子と、理解してみんなで協力する森のお客さんたち。 それらの可愛らしいしぐさややり取りは、繰り返し読めば読むほど心があたたかくなってきます。 そしてそれらの全てを優しく包み込んでくれているような、大きな森の心地の良い風。 素敵な世界に迷い込んだような気分を味わってくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

おおきなもりのなかにある、ちいさなおうち。そこにおおきなくまが「どっし どっし」と やってきました。ところがおうちのなかから女の子が出てきて「しずかに しずかに…」と いうのです。次々やってくる森からのお客さんにも、女の子は「しずかに しずかに…」と くりかえします。それはなぜなのでしょうか?森の中の心地よい風、木の葉が鳴る音が 聞こえてきそうな世界を味わってください。

おねえちゃんが、弟のあかちゃんと一緒にお留守番をしています。弟がお昼寝をしているので、起こさないように、くま、しか、きつね、きつつき、りすに、「しずかに しずかに」と頼んでます。動物たちが順番に「しずかに しずかに」と協力してくれたので、あかちゃんは、ぐっすり寝てましたね。とても優しいおねえちゃんと動物たちでした。森の中の清々しい絵も素敵でした。 (押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )
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