
『じゃんけんのすきな女の子』と聞くと、「あれ?この響き何だか聞きおぼえあるなぁ」なんていう方もいらっしゃるのではないでしょうか。 そうです。今から40年も前に発売されて以来、ちょっとかしこい女の子とオオカミの爽快なやり取りが子どもたちに喜ばれ続けている『なぞなぞのすきな女の子』という幼年童話の、待望の第2弾となるのがこの作品なのです! 松岡享子さんの文章と大社玲子さんの絵のコンビも健在です。それだけでワクワクしちゃいますよね。
今度の主人公の女の子はじゃんけんが大好き。 「じゃんけんぽん!じゃんけんぽん!」 誰とでもじゃんけん、何を決めるにもじゃんけん。朝から晩までじゃんけんです。 例えばこんな風。 「その服は今日せんたくするのよ、すぐに着替えてらっしゃい。」 お母さんが言えば、 「じゃんけんでお母さんが勝ったらね。」 それからお父さんが「早く寝なさい」と言えば、 「あたしが負けたら、寝てあげる。」 …これはなかなか大変なことになっていますね。 お父さんもお母さんもすっかり腹を立てて言います。 「ものごとには、じゃんけんで決めていいことと、悪いことがあります!」 二人がじゃんけんをしてくれなくなったら、今度は自分ひとりでじゃんけんを始めちゃう始末。(でも、どうやって?) ところがある日、女の子が一人でお留守番をしていると、とんでもない相手とじゃんけんをしなければいけなくなり…それも、とてもとても大事なことを決めるために!?
「なぞなぞ」の次は「じゃんけん」。姉妹版らしく、どちらに出てくる女の子も同じくらい個性的。生き生きと自分らしくふるまって、物語とまわりの人たちをぐいぐい引っ張っていってくれます。「なぞなぞ」の女の子みたいに、「じゃんけん」の女の子も、きっとこれから多くの子どもたちを夢中にさせてくれるに違いありません。 個人的には、“とんでもない相手”の出す「チョキ」がたまりません。完敗です。 魅力的な絵がたくさん入っている、楽しい幼年童話です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

とてもじゃんけんのすきな女の子がいました。だれとでもじゃんけん、何を決めるにもじゃんけん。だから、おとうさんもおかあさんも少々あきれ顔。暑い夏の日、留守番中の女の子は、とても大事なことを決めるじゃんけん勝負をすることに…!さてその相手とは?

何でもじゃんけんで決めなきゃ気がすまない女の子。そのこだわりが子供らしく何とも愛らしい。
コーヒーは大人の飲み物と言って飲ませてくれない。その代わりにくれる、ほんのちょっぴりのコーヒーにたっぷりの牛乳を入れた「とくべつコーヒー」。うちの子供もよく朝食にこの「とくべつコーヒー」をせがむように 笑
じゃんけんでは決められない事があると知った女の子と家族との最後のシーン、とっても心が温まり大好きです!! (あさのこさん 30代・ママ 女の子7歳、男の子5歳)
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