
主人公ローレンツは、子どもの頃から生きものが大好きで、科学者になって“刷り込み”という学習行動を解明しました。好きなことを究めるローレンツの生き様が素敵です

この物語のモデルになっているコンラートは、実際にオーストリアにいた研究者だそうです。
(詳細は作者の後書きに書いてあります)
動物好きが高じて、その一生のほとんどを「渡り鳥のガン」の研究に費やしたようです。
コンラートが卵から孵しさせたマルチーナ(ガン)の後追いのシーンは可愛いかったです。
ガンたちの生態を調べるために、文字通り体を張っていろんなことを試してきた人なので、ここに描かれていることはなかなか面白いです。
ただ、ちょっと「ガン」のことにばかりの作品なので、好き嫌いはちょっとですかな?
鳥や野生の生き物に興味のあるお子さんたちに、特にお薦めしたいです。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子18歳、女の子13歳)
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