
わちふぃーるどに暮らす猫のダヤンとその仲間たちの日々を描く、大人気シリーズ15弾。
ひょんなことから、わにのイワンが作ってくれた「植物相手」に効くほれ薬を手にしたダヤン。 好奇心から飲んでみますが、ゲエッ!! まずくて吐き出してしまったうえ、薬のビンまで落として割ってしまいました。 ところが、ほれ薬は赤いきれいな花にかかって、花はたちまちダヤンにほれてしまいます。
しかも、その花は、お忍びで遊びに来ていたフォーンの森に住む、フラワーフェアリーのアネモネ王女だったから、さあ、大変。 王女の兵隊たちに導かれ、フォーンの森を訪れたダヤンは、王女にふさわしい姿にと、なんと魔法で妖精に姿を変えられてしまうのです……。
ミステリアスな大きな瞳が印象的な、猫のダヤン。今回は素敵な恋の物語です。といっても、ほれ薬の効き目で花の王女様が一方的にダヤンに夢中なのですけれどもね。 本人は迷惑そうですが、魔法によって、羽をもつ小さな妖精になったダヤンの愛らしいこと! 目も耳も大きくて、小さな体。子猫のときのダヤンは、きっとこんな姿だったのでしょうね。
花園を、かわいいアネモネ王女と一緒に軽やかに飛び回ったり、夜通しダンスをしたり。シェイクスピアの『真夏の夜の夢』のような軽妙で、ちょっと皮肉な恋物語が展開します。
ダヤンとその仲間たちの、楽しくて不思議でちょっと奇妙な日々は、知れば知るほど奥深い魅力にあふれています。 このシリーズは、どの本から手にとっても大丈夫なので、気になる動物の表紙を見つけたら、ぜひ手にとってみてください。その本が、わちふぃーるどへの素敵なパスポートです。
(光森優子 編集者・ライター)

ダヤンはいたずら心から、ほれ薬をのんでしまい、フォーンの森に住むアネモネ王女にほれられてしまいました。フォーンの森に連れて行かれたダヤンは、小さな妖精に姿を変えられてしまいました。待望の7年ぶりの最新作!

ダヤンが、惚れ薬の効き目で、ラムガーデンに住むアネモネ王女
に惚れられてしまいます。恋話には、ときめいてしまう私なので
お話の中に一気に入れて楽しめました。ダヤンが妖精になって
羽を付けているのがとても可愛いと思いました。惚れ薬ってやっ
ぱり効き目なくてもほしいと思いました。(笑) (押し寿司さん 70代以上・じいじ・ばあば )
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