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エルジェが残した未完の物語のスケッチを、1冊の本にまとめました。 エルジェが亡くなる数ヶ月前まで手がけていたものです。 美術品の贋作にカルト宗教がからみ、タンタンは宿敵と対決して絶体絶命に。どうなるタンタン?
エルジェが亡くなる数ヵ月前まで手がけていた未完の物語のスケッチに、シナリオのようにまとめた文章をつけ、シリーズ最後の一冊として出版します。 ページとして大体できあがっているスケッチに加え、新たに見つかったメモのようなスケッチには、人物造形、舞台設定など、エルジェがストーリーをつくっていく上での試行錯誤が見られ、エルジェの創造の秘密をかいま見るようで、大変興味深いものです。 さらに、今回の物語には、美術品の贋作にカルト宗教がからんできます。描かれたのはもう25年ほど前ですが、未完ながら、今読んでもそのストーリーはとても新しく感じられます。完成していたら、どんなにワクワクする冒険物語になっていただろうと思うと、本当に残念ですが、永遠に終わらぬ結末がかえって想像力をかきたて、読者をタンタンの世界にひきつけてやまないでしょう。 続きを読む
以前フランスに住んでいたころ、語学の勉強のつもりでタンタンの冒険シリーズを(フランス語版で)読み始めてすっかりはまりました。
この1冊は、作者のエルジェさんが亡くなる直前の作品で、未完。
しかも、その途中までのストーリーも、残されているのは下書き程度の原稿です。
でも、それが逆に、我々読む側の想像力をかきたててくれるのです。
エルジェさんの生原稿がそのまま掲載されているのも、作家の秘密をのぞき見ているようで、ファンにはたまりません。
そういう意味で、これは、シリーズのなかでも本当に特別の1冊です。
そして誰もが思うでしょうが、、、
やはり、このお話の結末、知りたかったですね・・・。 (あんれいさん 40代・ママ 男の子6歳)
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