きょうだい児――病気や障がいのある兄弟姉妹をもつ子どもたち。
家族を思う気持ちと、自分自身の生き方のあいだで、
きょうだい児たちは、なにを思い、どのような悩みをかかえながら、
自分の生きる道を見つけてきたのでしょうか。
高校生の中山穂乃果さんが難病の妹とともにこれまで歩んできた道と、
社会人になった二人の元きょうだい児の半生を、
みずからも元きょうだい児である著者がえがいたノンフィクションです。
この本に登場する(元)きょうだい児たち
中山穂乃果さん――高校2年生。難病の妹をもつ。きょうだい児であることで、たくさんのすてきな出あいに恵まれ、自分らしく生きる勇気をもらう。「二度とあきらめない!」と、大好きなミュージカルで、自分の思いをたくさんの人にとどけるのが夢。
藤木和子さん――弁護士。聴覚障がいの弟を持つ。交流の場をつくり、法律的な助言や講演をとおして、きょうだい児たちのなやみによりそう活動をつづけている。
志村駿介さん――障がい者支援者向け研修サービス会社を経営。ダウン症の弟を持つ。自分の経験を生かし、多様性を認めあう社会づくりに貢献するための事業をおこなっている。
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