新刊
きみとぼく

きみとぼく(文溪堂)

谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語

ゾウのともだち フンパーディンク 」 みんなの声

ゾウのともだち フンパーディンク 作:ショーン・テイラー
絵:クレア・アレクザンダー
翻訳:青山 南
出版社:マイクロマガジン社
税込価格:\1,760
発行日:2019年09月27日
ISBN:9784896378924
評価スコア 4.63
評価ランキング 3,494
みんなの声 総数 37
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  • こどもはこどもで。

     ある日、保育園に新しいともだちが来ました。なんとぞうさんです。こどもたちは新しいものには興味津々、それもにこにこやさしいぞうさんでした。色々な遊びでぞうさんとなかよくしようとしますが、体が大きく、毛もなく、人間とは違うぞうさんとはうまくいきません。しかもみんなが一番大好きな、みんなで遊べるすべり台が壊れてしまう。ぞうさんもみんなもしょんぼりした瞬間、女の子がそっとぞうさんにゆだねてみます。
    すると、ぞうさんはぞうさんのいいところをありったけ出します。しかも、自然に。ぞうさんの表情も一気に変わり、ぞうさんを中心としたこどもたちの結びつきが出来上がります。ぞうさんがリーダーのようにも見えますが、そうではなく、みながみな、みんながより楽しいものを求めて保育園の外に出ていきました。みんなが確実に成長、自分らしくなった素晴らしい瞬間でした。
     ふりかえって初めの部屋を見ると、みな個々に遊んでいます。そしてみなを結びつけるのはすべり台でした。とっても楽しい、そのみんなを結びつけるすべり台が壊れてみんなが戸惑うのですが、そこはこどもの知恵で解決。自然の中でみんなで遊ぶのって最高だね!とみんな思いはじめました。いや、そうではなく、はじめからそれを求めていたのだと思います。
     この絵本には大人が登場しません。こどもたちはこどもたちで解決できるんだよ、と教えてくれているようです。我々大人はこどもたちに関わりすぎなのかもしれません。おもちゃを与えるのでなく、自然に連れて行ってあげるのが一番なのでしょう。そしてその場でこどもたちは自分たちであそびを作り、育っていくのでしょう。

     もう50歳間近のおじさんですが、こどもの頃からぞうが大好きでした。ぞうの絵本と言えば『まいごになったぞう』。ぞうのあかちゃんの姿が美しくて、今でも手元にあります。
     今回それをしのぐようなぞうの絵本に出会いました。こどもどうしの結びつきを描いた、ものすごく素敵な絵本です。是非ともこどもたち、そしておとなたちにも読んでいただきたい絵本と思いました。

    投稿日:2019/10/30

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    3
  • 遊び方を考える

    ある日保育園にやってきた新しいお友達、それはぞうさん!
    ぞうさんなんて急にクラスに来たらびっくりだけど、わくわくしちゃいます。
    教室で一緒に遊ぼうと思っても おもちゃが壊れちゃったり難しいですよね。

    子どものクラスにも 力が強くて 動きが大きい子がいます。正直、あまり関わりたくないな、怪我したりしたくないな、先生なんとか動きをとめてくれないかなと思っていました。でもその子もただお友達と遊びたいけど力加減が分からないのかもしれないですね。

    このお話のように、どうしたら みんなで楽しく遊べるかなと、お友達同士で考えられたら みんなで仲良く遊べていいなと思います。

    投稿日:2019/10/29

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    3
  • 入園を控えた子供たちへ

    私にも入園を控えている子供がいますが、こういう素敵な絵本を通じて友達になること、または友達と一緒に楽しむこと、そして友達のことを考えてあげられるようになること等を学んでもらいたいなと思いました。

    象が大好きなうちの子にはこの絵本はとても興味を持って見てもらえたので、すごく喜んで見てくれていましたが、2歳の子でも絵の表情などからフンパーディンクの悲しそうな様子や楽しそうな様子が読み取れているようでページごとに声を上げていました。

    確かに人は自分たちと違う人を見かけるとなかなか打ち解けることができなかったりということもあるかと思います。けれどもそんな風に大人が思ってしまっていては子供たちにも知らず知らずとそういった態度を自分たちと違う人に向けてとってしまう子供になってしまうかもしれません。

    けれどもこの絵本ではそんな自分たちと違うフンパーディンクが自分たちの物や道具を壊してしまっても、受け入れて友達として接してくれています。

    こういった絵本を子供たちに読んであげることで、子供たちの先入観も薄れ、誰にでも優しく接することのできる子供たちになってくれるのではないか、と思いました。

    私の子供にもこの幼稚園に通うフンパーディンクのお友達のように現実を受け入れ、喧嘩などをすることなく友達になれる、そんな素敵な子供になって欲しいなと思いました。

    子供たちは別にこれでなくてはいけない、というような大人の考え方がないので、臨機応変に何でも対応していける力があると思います。別に幼稚園の滑り台ではなくても、フンパーディンクの鼻を使って新しい滑り台として遊んでも同じことです。

    こういった素晴らしい力を優しいタッチの絵と楽しそうな表情の子供たちの絵でこの本を読む子供達に、そして大人にも伝えてくれるのでは、と思いました。

    とても素晴らしい内容の絵本なので多くのお子さんに読んでもらいたいな、と思いました。入園前のプレゼントにしてもきっと喜んでもらえること間違いなしだと思います。

    投稿日:2019/10/27

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    2
  • 優しさ溢れる素敵な絵本。
    温かさとともに、野山で遊んだ穏やかな幼い日の記憶が蘇えり、懐かしさを覚えました。
    外国の絵本ですが、日本の良き時代の子ども達の姿がえがかれているように感じました。
    滑り台を壊してしまったフンパーディンク。みんなが怒っても不思議じゃない状況なのに、わざとじゃないからって優しく寄り添う子どもたち。フンパーディンクの好きなことをしようって考えてあげる子ども達。そうだよね。みんなが仲良く暮らせるには、どうすればいいのかって、子どもたちの方がよく知ってるんだよね。人間本来の優しさや思いやりを、子どもたちはみんな持っているのに、大人になるにつれ、どうして無くしていくんだろう。
    ドスンドスンと音を立てて歩いていた フンパーディンクが、子ども達を背中に乗せた後は、そろりそろりと歩く場面も温かくて大好き。ジャングルで遊ぶみんなの、楽しそうな笑顔といったら!
    日が暮れるまで野山を駆け巡っていた幼い私達も、きっとこんな素敵な笑顔だったんだろうなあ。
    災害や事件が後を絶たない世の中で、ずっと笑顔でいるのは難しいけれど、こんな素敵な絵本に出会うことで、心に暖かな風が吹いたなら、明日への希望が湧いてくるのではないかと思います。多くの方に届きますように。

    投稿日:2019/10/25

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    2
  • 受け入れた先にある幸せ 受賞レビュー

    • ぐるさん
    • 40代
    • その他の方
    • 愛媛県

    保育園にやってきた、ゾウのフンパーディンク。
    子どもたちは彼と仲良く遊ぼうと、いろいろと試みます。
    でもやっぱりゾウはゾウ…。
    大きすぎたり、重すぎたり、なかなか思うように遊べません。
    だったら、こうすれば・・・!
    思いついたのは、とっても素敵な発想の転換でした。

    フンパーディンクと外に出かける子どもたちの足どりの、なんと軽やかで楽しそうなこと!
    絵で気持ちが上手に表現されています。

    私たちがなにか異質なものにあったとき、それを排除してしまいがちです。しかし、どうすれば受け入れられるか、という発想の転換が、これからの世界を生きていくために必要なのではないかと思います。受け入れた先にあるのは、この子どもたちのように幸せな世界なのではないでしょうか。

    子どもたちに伝えたい知恵、大人たちに欠けている優しさを感じた絵本でした。

    それにしても可愛らしい絵。子どもたちの満足した表情に、こちらも笑顔になれること請け合いですよ。

    投稿日:2019/10/21

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    2
  • ポケモントレーナーみゆきです。
    この本は、ずっと気になってはいました。
    ただ、実話で悲しい物語だったらどうしようと思って読んでいませんでしたが、やっぱり読んでみよう!と決意し手に取った1冊です。

    結論からいうと、とても明るい気持ちになる内容でした♪
    ある日、こどもたちの仲間にゾウが加わります。
    みんなもゾウも仲良くなりたくて試行錯誤するのですが、なかなか一緒のもので遊ぶことができません。

    諦めずに何かないかな、と考え続けやってみることの大切さが伝わります。

    前向きな姿勢に、気持ちも前向きになる1冊。
    是非読んでみてください♪

    投稿日:2020/07/13

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    1
  • みんな違ってみんないい

    保育園に、フンパーディンクという、ぞうのお友達がやって来るという、ちょっとびっくりなところからお話が始まります。

    ぞうなので、なかなか人間の友達と上手く遊ぶことが出来きません。
    しかし、ある時、1人の女の子が、フンパーディンクの好きなことをやろうと言うと、
    フンパーディンクはみんなを保育園の外に連れて行ってくれて、みんなで楽しく遊ぶのです。
    無事にみんなと遊べて、フンパーディンクも他のお友達も嬉しそうでした。

    ぞうのお友達というのは極端な例ですが、
    人間同士でも、こういうことってありますよね。
    仲間外れにしたりせず、
    フンパーディンクの好きなことをしようよ!と言えるような優しさを子供たちも持っていて欲しいなと思いました。

    投稿日:2020/05/23

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    1
  • 優しい絵本

    やわらかいタッチのイラストと、すくなめの文字がよみきにぴったりです。
    ある日ほいくえんにやってきたぞうのフンパーディンク。
    その出来事を女の子の視点から描きます。
    自分とは違うお友達をこんな風に受け入れる人になってほしいな、と思います。

    投稿日:2020/01/09

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    1
  • いいなぁ〜♪

    「フンパーディンク」がなかなか言えない
    おばさんです(笑

    あっ!
    「全ページためし読み」できたんですね!?
    図書館の新刊コーナーから
    借りてきました

    いいなぁ〜
    いいなぁ〜
    私もいっしょにまぜてもらって
    一緒に遊びたいです!!

    いろんな遊びを楽しんでいる場面から始まります
    どの子も主体的!!に好きなあそびを
    しているんです
    素敵ですねぇ〜

    でも!!

    ここからの展開がおもしろいです
    ゾウさんが来て・・・

    子どもの試行錯誤、寄り添う気持ち、
    そして、発展!!

    「先生」という変な(笑 大人がいないのが
    なんとも素敵です
    本当に、一緒に遊べそうな楽しい雰囲気の絵が
    とても効果的です
    かわいらしい絵ですが
    アニメチックではなく
    ひとりひとりの個性も素敵に描かれています

    こういう保育園、あったらなぁ〜(笑

    投稿日:2019/12/11

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  • 「ちがう」って楽しい!

    保育園にやってきた新しいおともだちは、なんと、ゾウでした!

    大きさや形がまったくちがう新しいおともだちにとまどいながらも、一緒に遊ぶことをあきらめず、みんなで楽しむ方法を考えた園児たちに、はっとさせられました。

    我が家の3歳の娘は慎重な性格で、新しい場所、知らない人がとても苦手。
    この本を読んで、「ちがう」って楽しいことなんだと思ってくれたらうれしいな。

    投稿日:2019/11/06

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