「みずたまり」 みんなの声

水たまりをのぞきこんで、水面にうつった自分の姿を、仲間がおぼれていると思い込む動物たち。水たまりが干上がって、みんな助かったとホッとする動物たち。少しマヌケでほほえましいですね。イラストの色つかいとデザインがとてもきれいです。

ある日、水たまりをのぞきこんだめんどりが、大きな声でいいました。「まあ大変！かわいいめんどりが、水の中におっこちてるわ！」

そこからは、楽しい大騒ぎ。動物たちが次々に水たまりをのぞきこみ驚いたり、困ったり。

どの動物も、みずたまりに映った自分の姿を素敵に、肯定的にとらえるのがいいな、と思いました。全員でのぞき込んだ時に、誰も真相に気づかない…という所が、ちょっと気になります。

勢いよく、明るく楽しい、一冊。

みずたまりにうつった自分の姿をみて、助けてあげなくちゃ！！と様々な動物たちが騒ぎます。しかし、お天気になってみずたまりがなくなると、その動物たちも抜け出せたんだと一安心。その様子の一部始終をみていたふくろうにくすりとさせられました。

ロジャー・デュボアザンの描く動物たちは、どこかユーモアも感じられ愛らしくて大好きです。
この絵本の動物たちはカラフルなのでまた楽しい。
読み物としてももちろんですが、インテリアとしてもいいなぁと思います。

雨上がりにできた水溜まりに、何がいたのかはわざわざ書くこともないでしょう。
それをあえて32ページの絵本で見ると、動物さんたち馬鹿だなあと思いつつ、引き込まれてしまうのは、ただデュボアザンの絵の軽妙さのおかげです。
わかりきったことで子どもたちを魅了するのも、絵本の醍醐味かも知れません。

ロジャー・デュボアザンのイラストに惹かれて手に取りました。
動物たちが、みずたまりに映った自分の姿をみて、「まあ、大変。かわいい動物が、水の中でおぼれているわ！」と騒ぎ出します。
助けを求め、他の動物を次々連れてくるのですが、どの動物もみずたまりに映った自分の姿を見て騒ぐのです。
どんどんとみずたまりをのぞく動物たちが増えていく様子が、可笑しいやら、かわいいやら。
デュボアザンの描く動物たちは、表情豊かで、本当に愛らしいです。

『THE RAIN PUOOLE』が原題。
表紙の絵で大体想像がつきますが、
水面に映った姿を見て驚いた動物たちの騒動です。
昔話のように繰り返されるシチュエーション、拍子抜けするほどの穏やかな結末ですが、
意外に心地よく、デュボアザンの絵も軽快で愉快です。
注目は、同じようで同じでない水面の姿でしょうか。
この塩梅も見事です。
水面を白抜きにしてあるのも新鮮です。
色彩や画力も含めて、アートな作品です。
ラストのフクロウの造形も印象的です。
幼児園児くらいから、じっくり味わってほしいです。