「おしゃべりなたまごやき」 みんなの声

自分が子供のころに読んだことがある絵本を子供にも読んで欲しくてこの本を読みました。

この王さまは、よく出てくる王様とはまったく違います。
わがままで、いばりんぼうで、食いしん坊。
だれでも王様とそっくりのところがあるはず。

そんなとんでもない王様がいつも大変な騒ぎを起こしたり、巻き込まれたり。

この本にはたくさんの小さなお話があります。
子供がすきなのは「一つぶころりチョコレート」
夢のようなチョコレートの箱が出てきます。
子供は「僕もこんな箱ほしいな〜」って言います。
「こんなことあったらびっくりするね。」って親子での会話が弾みます。

幼稚園でこの絵本を読んでもらったみたいで、すごく気に入って購入しました。
めだまやきがしゃべるところが特に好きで、そのページを読むときはいつも大爆笑です！
何度読んでも必ず同じ所で爆笑するので、本当に大好きで飽きなんだ、なあ、と感心します。

王さまはお城にあるとり小屋の戸を開けてしまい、にわとりたちが飛び出して大さわぎです。自分が開けてしまったことを言わないようにと一羽のめんどりに言い聞かせたのですが…。油断なりませんね。
このお話は最初絵本で読んだのですが、児童書も読むようになった頃、改めて読みました。他にも王さまのお話があり、より楽しめて、ますます王さまが好きになりました！

おしゃべりなたまごやきは、
狭い部屋から鳥を解放したかったおうさまのやさしさだとおもいますが、
うそをついたおうさまは、上手くうそをついたことを楽しんでいたみたいなのが、
なかなか王さまらしいですね。
木の上のベッドでは困ってしまって、
実は嘘をついたと白状していました。
ほしがりやでは、ほしがるのはあまりよくないと自分で気づいていましたし
きかんぼうでいばりんぼうのおうさまだけど、
日々成長しているなと思いました。
最後のお話、どんな動物とも仲良しになれるのも、おうさまならではの
ことかもしれませんね。

昔大好きだった王さまシリーズ。
とても懐かしく、今読んでも面白かったです。
子どもっぽくてゆかいな王さまがとても良いキャラクターをしていて魅力的です。
王さまがうそをついたことで…。
他シリーズも久しぶりに集めてみようと思っています。
王さまシリーズの童話全集が絶版なようで残念です。
復刊希望をひそかに出しているのですが。

寺村輝夫さんの、王さまシリーズの１冊です。
タイトルにもなっている「おしゃべりなたまごやき」の他、全部で９編の短編が入っています。

「おしゃべりなたまごやき」は絵本にもなっていますね。
息子が小さいころ、そちらの絵本で読んで大好きになり、同じ王さまが出てくる児童書があるということで、このシリーズを読み始めました。

この王さま、わがままだし自分勝手だし、、、でも、どことなくかわいらしくて憎めないんですよね。
挿絵をみるとヒゲが生えているので大人のようにも見えますが、行動や言動はどうみても子どもです（笑）。

息子は、短編の中では「おしゃべりな・・」と、「一つぶころりチョコレート」がお気に入りです。

とても楽しいお話なので、児童書を読み始めたお子さんにお勧めです。