「おはなし音楽会 5 新装版 ルイ・アームストロング ナレーション入りCD付き」 みんなの声

文章もページ数も多く、読み物としてしっかりしたものです。
影絵のようなモノクロの絵で構成されていて、とてもおしゃれ。
小学校高学年のお子さん向けかな。
ＣＤ付きということで、実際に音を聞きながら内容を楽しむことができるので、おすすめです。

歴史上の人物や、著名人の生い立ち。

そこには意外な秘密が隠されていたり
その波乱万丈な内容にドキドキしたりと
大人でも興味をひかれるものですよね。

文字が多いので、
自分で黙読できる年齢の読者が対象かもしれません。

挿絵が全てシルエットなので、
個々のイメージを邪魔することなく、良いスパイスになっています。

付属のCDをかけながら読むことで、
よりこの本の世界に入り込むことが出来そうです。

サッチモの愛称とだみ声で歌う曲の数々。
「Ｏｈ　Ｗｈｅｎ　ｔｈｅ Ｓａｉｎｔ　…」と聞こえれば、サッチモの顔が浮かんでくるジャズファンは多いのではないでしょうか。
児童書ですが、ルイ・アームストロングの伝記で、ジャズが黒人霊歌から始まり、その起源は奴隷制度と被差別にあったことを知りました。
ゴスペルの原点、黒人たちの葬送曲は、鎮魂から死者を天国に送る喜びの行進曲に変わります。
サッチモの生まれは決して恵まれていなかったし、コルネットとの出会いも彼が起こした犯罪がキッカケだったといいます。
サッチモ通ならば当然の知識かも知れませんが、似非ジャズ通の私には新鮮でした。
ＣＤを聴きながらこの本を読んでいると、自分自身がとても懐かしい世界に入っていくことができました。