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むげんことわざものがたり

むげんことわざものがたり(偕成社)

好評につき2刷!ことわざがつながって、ひとつの物語になったおもしろ絵本

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エミリー」 みんなの声

エミリー 作:マイケル・ビダード
絵:バーバラ・クーニー
訳:掛川 恭子
出版社:ほるぷ出版 ほるぷ出版の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:1993年
ISBN:9784593503032
評価スコア 4.5
評価ランキング 7,630
みんなの声 総数 15
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  • 優しく儚げな一人の女性“エミリー”

    • 梨華さん
    • 30代
    • その他の方
    • 北海道

    アマーストのせの高い生け垣にかこまれた黄色い家には、20年近くも家の外に出ないでくらしている女の人がいました。見知らぬ人が声をかけると、走ってかくれてしまいます。家にお客様を招いたときでさえ、その人は見えない所にいるのです。人々は彼女のことを“なぞの女性”と呼んでいました…。この絵本は“なぞの女性”エミリー・ディキンソンと少女の思いがけない出会いの日を美しく格調高い絵で、描いています。詩人のおだやかな日常と特別な世界をちらりとわたしたちにみせてくれる、この絵本は、アメリカの偉大な、そしてよく親しまれている詩人エミリー・ディキンソンの謎とそれを包みこむ世界の喜びをよくとらえているといえるでしょう。1993年度コルデコット賞受賞作。

    ワタクシは、この作品の少女のにすっかり同化してしまいました。
    映画のような美しい背景ストーリー!
    一通の手紙の中に入っていた繊細で清らかな押し花のお花のような、優しく儚げな一人の女性“エミリー”に魅了されてしまいました。
    エミリーさんは、実在した人物で彼女がお亡くなりになる前の25年間は、このお話と同じように過ごされていたのだそうです。だからと言って、エミリーさんは、人間嫌いだった訳でもなさそうでしたし、子どもに優しく、他人よりも少し繊細な女性だったのでしょう。
    エミリーと少女の秘密のプレゼント交換のシーンには、ドキドキ!胸が高鳴りました。
    心に奥にそっと大切にしまって置きたい、思い出のような素敵な作品でございました(o^_^o)
    とても好きな作品でした。

    投稿日:2006/06/09

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  • 詩人エミリー・ディキンソン

    詩人エミリー・ディキンソンのことを知らなかったので、不思議な絵本ではあります。
    どうしてエミリーは長年家に籠もって生活していたのでしょうか。
    どうして外界に出ないで詩を作り続けることができたのでしょうか。
    これはそのまま主人公の少女に重なります。
    それだけに、少女の繊細な心の動きが眩しく感じられました。
    さり気ないけれど、きらめきを感じる絵本でした。

    投稿日:2022/02/12

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  • 色々な生き方。

    その人ならではの生き方があるのだなぁと感じられる1冊に思いました。
    少女とのやりとりにはどこか読み手も喜びを感じてしまいます。
    バーバラ・クーニーの描くイラストも美しく、ストーリーによい味わいを加えてくれていてすごくよかったです。

    投稿日:2021/01/15

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  •  想いをこめて丁寧につくられた、とても美しい絵本だと思いました。

     エミリー・ディキンソンを描いた絵本だと知って手にとる人、読み終わってから、タイトルの「エミリー」は、あのエミリー・ディキンソンだったのか、と知る人、読んで初めてエミリー・ディキンソンの存在を知る人・・・。人それぞれだと思いますが、きっと、どの人にとっても印象深い絵本だと思います。

     あまりの繊細さゆえに、自らを守るように人との交流を断つエミリー。でも、美しいもの、無垢なものを求める気持ちは人一倍強く、すべてのものに心を閉ざしていたわけではなかったのですね。

     絵本で描かれたエミリーと女の子との交流、あとがきに書かれている近所の子どもたちとの交流は微笑ましく、「隠遁者」とは違う面を知ることができて良かったです。エミリーのショウガ入りクッキーを食べた子どもたちは、彼女が後に、アメリカの代表的詩人として有名になるとは思いもよらなかったことでしょう。

    投稿日:2017/10/03

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  • 詩人と女の子の魂の交流

    この絵本のテーマは白。
    エミリー・ディキンスンのけがれのない魂の色。
    彼女はいつも白い服を着ていたのですね。
    詩人と女の子の交流。女の子もまた白い服で詩人に出会う。
    「詩はあなた。これは詩になろうとしているだけ」という言葉が、詩人から子どもに投げかけられる。
    二人の無垢な魂を守る周囲の人たちがとても暖かい。
    こういう内向性の文学者に魅かれますね。
    ふたりの出会いの後、純白の雪が解けて、薄緑に世界が染まります。

    投稿日:2016/12/05

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  • 詩ってなあに?

    バーバラ・クーニーの絵に惹かれて手に取りました。
    実在した詩人エミリーと幼い少女の交流が描かれます。
    向かいに住む、ほとんど家の外に出ないなぞの女性ですが、少女にとっては親しみをもてる存在だったのです。
    「詩ってなあに?」という少女の素朴な疑問に対する、少女のお父さんとエミリーの答えが素敵でした。こんな素敵な詩の定義って他にない気がします。

    投稿日:2015/01/17

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  • 天使はいつもとなりにいる

    アメリカの偉大なる詩人、エミリー・ディキンソンのことを
    知らないまま、読みました。バーバラ・クーニーさんの挿絵の
    絵本だったので。

    ああ、やっぱり素敵。
    エミリーの詩も今度読んでみようって思いました。
    絵本の中でのセリフ、
    「それ、詩なの?」
    「いいえ、詩はあなた。これは、詩になろうとしているだけ」
    と書いたのはエミリーではなく、この絵本を書いたマイケル・
    ビダードさんではあっても、でもやっぱり詩人だったらこんな
    風に言うのだろうなあってうっとりしてしまいましたし(もし
    かして、こんなフレーズがある詩があったりするのかしら?)。
    物語の運ばれ方も詩人の物語にとてもふさわしいように思えて
    (エミリーの詩を知らないくせに勝手にそう感じてしまって
    いるのではありますけれども)詩のようでもあり音楽のようでも
    あるなあって思いました。

    さて、この絵本、いつ、手元に置こう?
    娘はどう思うかわからないけれど、やっぱり娘にも読んで
    もらいたいから「詩」を少し理解するようになる小学生くらい
    の頃がいいかしら。できればエミリー・ディキンソンの詩を
    一緒に置きたいな♪

    投稿日:2012/05/15

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  • 絵が美しい

    不思議なお話しですが
    エミリーは決して変な人ではありません。
    白い服を着て詩をかいたり
    音楽を聞いたり、景色をみたり。
    たとえ隠遁生活をしていてもきっと心は満足していたでしょう。
    そんな印象を受けました。
    変な人でもなく、清い心を持つ人物だと感じました。
    クーニーの絵がそうさせたのかもしれません。

    投稿日:2011/09/25

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  • エミリーとの出会い

     20年間も外に出ない隣人のエミリー。あるきっかけで、「わたし」はエミリーに会うことができました。子どもらしい純粋な好奇心が、エミリーに通じたんだなと思いました。
     いろいろななぞに出合いながら、成長していく「わたし」がすがすがしいです。
     詩について語るパパや、ドレスアップしたママが素敵です。

     おだやかな文章と、クーニーさんの繊細な絵がぴったりで見応えがありました。
     

    投稿日:2010/10/31

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  • 最後の挿絵「夏への扉」を連想しました

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子15歳、女の子10歳

    しいて言うと「伝記絵本」でしょうか?
    実際にいた有名な詩人の半生を描いた作品だそうです。
    でも、私はこの詩人を知らないので、どんなに素晴らしいかが色々描かれていましたが、よくわかりませんでした。

    また、この「エミリー」という人は、かなり個性的な性格、もしくは心の病気を持っていた(らしい)ので、
    ほとんど外に見えるエピソードはなかったらしく、
    一部の噂と、彼女の机の引き出しに残されていた数々の詩の断片と、
    彼女の世話をしていた妹の証言などから推測された世界が描かれています。

    一番最後の、白い扉が開いて、外の林が見えている絵は「(SF小説)夏への扉」のさし絵と似ていて、インパクトがあるなぁと、思いました。
    この絵本では、ルピナスさんは影の主人公で、見た目の主人公は語り手である隣に住んでいた小さな女の子でした。

    絵本としては少々字は多いですが、なかなか味わい深い、面白い作品でした。
    ちょっと変わったエミリーの性格を読み取るのが難しいので、小学校高学年以上の方にお薦めします。

    投稿日:2010/09/27

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