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ペドロの作文」 みんなの声

ペドロの作文 作:アントニオ・スカルメタ
絵:アルフォンソ・ルアーノ
訳:宇野 和美
出版社:アリス館 アリス館の特集ページがあります!
税込価格:\1,430
発行日:2004年03月
ISBN:9784752002727
評価スコア 4.67
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みんなの声 総数 5
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  • 家族を守る

    • 風の秋桜さん
    • 40代
    • その他の方
    • 埼玉県
    • 男の子、男の子

    奥の深いお話ですね
    平和とは戦争とは・・・子どものいつもと変わらない日常も突然奪われてしまう恐ろしさ
    大人たちは一体何を考えているのだろ言う・・・

    ペドロは「おまえが、幸運をはこんできてくれるからさ」というパパの期待に見事に応えます

    少年の目から見た軍事政権下での機転の働かせ方に感服です
    そんなに深く考えていないかもしれませんが、家族を守るという本能がそうさせたのかもしれないと感じました
    まだまだ子どもの生活を脅かす国家は少なからずありますね

    投稿日:2011/11/27

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  • 作文の怖さ

    あなたの家族のことを書いて下さい。
    題は「わが家の夜のすごし方」。
    何気ない作文が恐ろしい罠だと思ったとき、この話の怖さの大きさを感じました。

    チリの軍事独裁政権。
    反対する人たちは反政府であることだけで、軍に捕えられていきます。
    政府に反対しながら、身を小さくして生活している人々。
    そんな時に、学校に現れたロモ大尉。
    名誉と賞品をちらつかせながら、書かせたのが作文でした。

    子どもは大人を良く見ています。
    子どもからみた親がどんな人間か。
    作文に描かれたとき、本人たちの意図とは別にいろいろなものが見えてきます。
    この話の展開に、私は緊張しました。

    そして、最後に書かれたペドロの作文。
    ペドロの知恵と、親たちの苦悩を理解していたことに感激しました。
    ペドロは親を見ていたのです。

    作文の内容を書いてしまうと、反則のような気がします。
    お父さんお母さんにお薦めです。

    投稿日:2011/11/17

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  • 背筋が凍る

    図書館の「平和を考える」というテーマの特集コーナーで見つけました。
    舞台は軍事独裁下のチリ。あるとき軍服を着た人が学校にやってきて、子どもたちに作文を書かせます。テーマは「わが家の夜の過ごし方」。子どもたちから情報を受けて、独裁政権に反対する者を探し出そうとするのです。背筋が凍る思いがしました。
    9歳の子が親を守らなければいけないその状況に腹が立ちます。

    投稿日:2022/04/22

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  • 軍事政権体制下の民衆の生活

      主人公が9歳ということなので、中学年以上の方にお薦めします。
     1973年チリで起きた軍事クーデタをベースに書かれた作品です。
      
     反戦(反独)を訴える作品ですが、大人も含め軍事政権体制下の民衆の生活というものが、いかなるものかを知る上で、貴重な一冊だと思いました。
     
     日常の中に、ひたひたと、きな臭いにおいが立ちこめて、大人たちの狼狽の中、こどもたちも考えずにはいられなくなる非常事態。
     ペデロは、チリの9歳の少年。
     サッカーが好きで、愛する両親と暮らしています。
     軍事クーデタが起こり、友だちの親が“独裁反対”をとなえたかどで、日常の真っ昼間、仕事着のまま軍人に連行されていきます。
     ペデロの家では、夜、口数も少なく両親が遠い外国の周波数に合わせ、ラジオ放送に聞き入っています。
     友人の親が連行された夜、お母さんは泣いていました。
     翌日、学校に軍人が現れ、『我が家の夜のすごしかた』というタイトルの作文を書かせられます。
     こどもの口から親の反独裁因子をさがしあてようとする画策か、なんとも卑劣な行為だと思いました。
     ペドロの作文を読んで、このような嘘を書いて親を守らなければならないなんて、なんて悲しいことだろうと思いました。
     ペドロのように機転のきく子でなければ、真実を書いて親が連行され、自分の作文が理由だったとわかったら…。想像すると、その子の人生がねじ曲げられてしまうようで、やりきれません。
     嘘を諫める事もできず、父親が「こんど、チェスを買ってこなくっちゃ。」と笑っていう一言を読んで、胸が苦しくなりました。
     “純粋な子どもの心”まで利用するものは、戦争であれなんであれ許されるものでは無いと思います。
     
     「卑怯、卑怯、ひきょう〜、でも怖い!」これが息子の一事です。
     お子さんが小さい方は、ご家族にもご一読をお薦めします。

    投稿日:2009/09/16

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  • 意外な展開に感動しました。

    • ぼのさん
    • 30代
    • ママ
    • 新潟県
    • 男の子10歳、女の子8歳、女の子3歳

    戦争や平和についてかかれた絵本にこだわってます。

    ペドロは、サッカー好きの9才の男の子。
    パパとママは、毎晩、よく聞き取れないラジオで、軍事独裁政権のニュースを聞き、国の将来を案じていた。
    子供には関係のないこと、と思っていたが、親友のパパが目の前で軍人に連れ去られたり、学校にまで大尉がやってきて、『わが家の夜のすごしかた』という作文を書けといったり・・・???

    ペドロがどんな作文を書いたのか、とてもドキドキしました。
    最悪の悲しいラストを想像していたので、意外な展開に感動しました!
    たった9才の(我が家の長女と同学年)子に、こんな勇気(真実を書かない勇気)と知恵があるなんて・・・。

    文も長く、内容も難しいので、小さな子には向きませんが、小学校中学年くらいから、ぜひぜひ読んであげてほしい絵本です。

    戦争(軍事独裁)の醜さと、平和の大切さを、日本でももっともっと訴えてほしいと思います。

    投稿日:2004/09/27

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