絵本ナビ磯崎編集長がおっしゃるように胸がしびれる一冊です。
ふくろうのダルトリーの唯一の友達はお月さま。
友達の月が痩せると心配になってりんごを与えるダルトリー。
そのりんごはもちろん月が食べるわけではありません。
りんごは転がり誰かのもとへ。
そしてりんごを受け取った人は同時に
幸せな気持ちになったのです。
幸せを感じた人が故郷を思い出し
里帰りして持ち帰ったものが
ダルトリーのもとへ。
文章はなくとも最後の絵を見るだけで
ダルトリーが受けた幸せな気持ちがとてもよく伝わってきます。
ダルトリーは自分が分けてあげたりんごのおかげで幸せになれました。
「りんご」は「優しさ」の象徴でした。
心が温まる絵本、母として娘に贈りたいと思った絵本です。