「まどさんとさかたさんのことばあそび」 みんなの声

まどさんの詩も、阪田寛夫さんの詩も大好きです。
普通詩の絵本などにはその詩を編集した人の名前が書いてあるものですが、この絵本にはなぜか絵を描いた「かみやしん」さんの名前しか載っていませんでした。
元々は「こどもの光」という会報に載っていたもののようです。

この絵本で紹介されている詩を読んで、まどさんと阪田さんは詩の感性に似ているとこがあるんだな〜と、思いました。
同じようなタイトルで、同じような切り口の詩がありました。
ここではあえて、交互に似たような詩を取り上げていたようです。

阪田さんの詩の中でも特に好きな『そうだ村の村長さん』が載っていました。
お話会の時間調整にこれをやると、小学生くらいの子どもたちがものすごくのってきて楽しんでくれます。
他にも楽しい詩がたくさん載っているので、興味のある人は一度読んでみてください。

まど みちおさんと坂田寛夫さんのしが交互に載っています。
ダジャレなども相まって、楽しい。
歌合戦ならぬ詩合戦のようです。
声に出して子供たちと読み合うのも楽しいですね。
私は特に坂田寛夫さんの
「かのいろいろ」「ドレミファかえうた」「そうだ村の村長さん」が好きです。
この本は、手元において、繰り返し楽しみたいです。

まどみちおさんと阪田寛夫さんが、交互に言葉遊びでじゃれ合っているような、勝負しているような詩集です。
リズム感やパワーでは阪田さんが勝っているような気がしました。
うまみとどっしり感では、まどさんも引けを取らず頑張っているように思いました。
判定はそれぞれの読者に任せるとして、さりげなくかみやしんさんも絵で言葉遊びに参加しているところが面白かったです。