マールとおばあちゃん」 ママの声

マールとおばあちゃん 作:ティヌ・モルティール
絵:カーティエ・ヴェルメール
訳:江國 香織
出版社:ブロンズ新社 ブロンズ新社の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2013年04月25日
ISBN:9784893095671
評価スコア 4.55
評価ランキング 6,916
みんなの声 総数 10
  • この絵本のレビューを書く

立場で選ぶ

並び替え

7件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 次の10件 最後のページ
  • 不思議な余韻

    美しい絵と、江國香織さんの訳というのに興味を持って、読みました。仲良しだった少女マールとおばあちゃんの、強い絆が美しく描かれています。
    現実と空想が入り交じった感じで始まる不思議な世界。老いや死という重いテーマだったので、娘はまだ分からないことが多かったと思うのですが、私は考えさせられることもあり、お話に大いに引き込まれました。読み終わった後も、余韻が残って、しばらく絵本の世界にいるような感覚に陥ります。大人にオススメの絵本です。

    投稿日:2013/06/29

    参考になりました
    感謝
    2
  • おばあちゃんと孫の良い関係

    おばあちゃんと孫という距離感や相性の良さというものもあるかもしれません。

    ともすると深刻な状況にも陥りやすい内容なのに、さらっとした感じでおばあちゃんが変わっても良い関係は相変わらず続いている様子が微笑ましくさえ感じる場面がありました。

    これが母と娘という関係だったらこんな風にはすぐに状況を受け止められないかもと。

    そんな風に思うのも、私の母も状態の違いこそあれ、晩年の何年かは他の人とは非常にコミニュケーションがとりづらいことがあり、実の娘である私もその対応に苦慮することがあったので、そんな時の母と重ね合わせて読んだ部分もあるのかも。

    相手に寄りそうというのは口で言うのは簡単だが、行動としてやってみるのはなかなか。

    「おばあちゃんがポテトをほしがっているときに、スープをあげてしまったりするのです」というのは、この絵本に描かれているおばあちゃんだけでなく、健常者の子どもに対してもやってしまっているかもしれないとも思いました。

    「ゆっくり、注意深く聞くことが大事なのです」は、このおばあちゃんだけでなく、すべての人に当てはまることなのかもしれないとも。

    子どもは経験は浅くても本質的なことはよくわかっているように、何が大事なのかということがとても伝わってくる絵本だと思いました。

    絵がとても美しくてその美しさにも惹かれました。

    投稿日:2013/05/27

    参考になりました
    感謝
    2
  • 赤いワンピースがお似合いのマールと大の仲良しのおばあちゃん。
    駆けっこ仲間でもある二人は、木の香りと果てないお話ごっこと、美味しいクッキーで深く繋がっています。
    あるとき お婆ちゃんは倒れ、言葉を失いますが、マールは今までと変わらずお婆ちゃんに 寄り添いおしゃべりをします。

    天衣無縫なマールには、あちらの岸のことも同じに聴こえるのかもしれません。
    夢か現か・・・幻想的な色調の中に、孫娘との愛の絆が心に
    豊潤に描きだされゆく美しい絵本です。

    投稿日:2017/01/25

    参考になりました
    感謝
    1
  • 泣けました

    このお話は、マールという主人公の女の子はおばあちゃんと息がぴったりでとっても仲良しだったのにある日、そのおばちゃんが倒れて以前のように二人で遊ぶ事が出来なくなってしまって、そんな状況になった時のマールと周りの人たちの気持ちの変化を描いていました。うちの子はおばあちゃんの病気がよく理解できなかったみたいで分かっていなかったのですが、悲しい事だとは理解できたみたいです。私は悲しくて泣けました。

    投稿日:2014/01/06

    参考になりました
    感謝
    1
  • どうしてだれも聞いてあげないの?

    • レイラさん
    • 50代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子29歳、男の子27歳

    大人向けおはなし会で、知人が取り上げた作品。
    ベルギー出身の作家さんで、鮮やかな桜の木の表紙絵が印象的です。
    主人公は、この桜の木の下で生まれた少女マール。
    活発で食いしん坊ということで、同じ性格のおばあちゃんと大の仲良しというのが素敵な関係性です。
    ところが、おばあちゃんが倒れ、別人になってしまうのですね。
    まさに認知症そのもの。
    仲良しだからこそ、マールはおばあちゃんと意思疎通を図ろうと奮闘します。
    「どうしてだれも聞いてあげないの?」という感覚に、はっとさせられます。
    マールだからこその感性が愛おしいです。
    桜の木が、いい塩梅で寄り添います。
    独得のコラージュが、二人の世界を印象的に彩ります。
    考えさせられる読後感です。

    投稿日:2023/05/19

    参考になりました
    感謝
    0
  • 気持ちを分かってあげたい

    • まことあつさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子6歳、男の子3歳

    お話が老いや死でテーマも重く、
    正直私も祖父や祖母の老いには
    久しぶりに会うたびに老いていく姿にとまどい、
    怖くなってしまいます。

    でも、小さいころ本当に可愛がってくれていたので
    マールのように祖父母の気持ちを分かってあげたいなと
    思いました。

    お話は重いのですが、絵がとても美しく、
    読むのもそこまでしんどくありませんでした。

    投稿日:2019/06/20

    参考になりました
    感謝
    0
  • 孫とおばあちゃん

    表紙の美しさに魅せられて手に取りました。

    美しい絵が誘う物語の世界は
    「老い」「死」というものが漂う世界でもありました。

    壊れていくおばあちゃんと、それに懸命に寄り添い続ける孫。

    物悲しくなりそうな題材に、それだけに終わらないメッセージを感じるのは
    江國香織さんの確かな翻訳のせいかもしれません。

    余韻が残る一冊です。

    投稿日:2019/04/01

    参考になりました
    感謝
    0

7件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 次の10件 最後のページ

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

この作品にレビューを投稿された方は、こんな作品にも投稿しています

はらぺこあおむし / しろくまちゃんのほっとけーき / ぐりとぐら / きんぎょがにげた / いないいないばあ / もこ もこもこ / おおきなかぶ ロシアの昔話 / がたん ごとん がたん ごとん / すみれおばあちゃんのひみつ / アリィはおとどけやさん

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ

  • あおいことり
    あおいことりの試し読みができます!
    あおいことり
    出版社:世界文化社 世界文化社の特集ページがあります!
    日本絵本賞受賞・親子で読んでほしい絵本大賞受賞作『ねことことり』のもうひとつの物語―待望の続編!


児童書出版社さん、周年おめでとう! 記念連載

みんなの声(10人)

絵本の評価(4.55)

何歳のお子さんに読んだ?


全ページためしよみ
年齢別絵本セット