「スーザンのかくれんぼ」 みんなの声

逃げるスーザンのかくれ場所さがしに、お母さんや郵便屋さん、お隣のおばさんなど、いろいろな人が協力してくれます。
絵本なのですが、文章もしっかりあるので、2年生の娘も楽しく読めたようです。
ほんわかした絵で和みます。

クモを見せに来るお兄ちゃんから隠れたいスーザンは、いい隠れ場所を探してあっちをうろうろ、こっちをうろうろ。
たまたまその場所にいた大人たちにアドバイスをもらますが、どこもなかなか気に入りません。
でも、とうとう見つけました！とっても素敵な隠れ場所。スーザンからは見えるのに、誰もスーザンを見つけられない。その上とても気持ちのいい場所なんです。
ちょこんと座っているスーザンが可愛らしい。
こんな自分だけの秘密の場所を見つけられたら、きっとすごく嬉しいでしょうね。
広いお庭が羨ましいです。
絵もおはなしも、素朴でほのぼのとした絵本でした。

かくれんぼのお話なんですが、主人公のスーザンは遊びでかくれんぼをしているのではないのです。
兄さん達が飼っている蜘蛛を見せに来る・・・蜘蛛が大嫌いなスーザンが兄さん達から逃げるために、隠れ場所を探すお話です。
お母さんに隠れ場所を聞いてそこへ隠れても、別の人からは丸見え。
見つかった人に次々隠れる場所を聞いては隠れていくスーザンの様子が、子どもらしくて微笑ましいです。

白黒とカラーの絵が交互に使われている絵本で、絵を見ても楽しめます。
スーザンが最後に見つけた隠れ場所、まだ誰にも見つかっていなくてスーザンの秘密の場所になりました。
そんな場所が自分にも欲しいな〜と思ってしまいました。

こんなことが起こったら、本当嬉しくてしょうがないでしょうね！

スーザンは隠れ場所を探していて、
周りの大人も協力してくれます。
だけど、いっつも誰かに見つかってしまい、また新しい場所を探しに…
でも最後には・・・・。

子供にとってかくれんぼって楽しい遊びですよね。
それでみつけてもらえなかったら、不安になるけど、
自分からはみえていて、相手は気付かない！
こんなことをあったら、嬉しくてしょうがないですよね！
そんなところに息子は共感したようです。

表紙に「大きな木、自転車、かくれんぼ」子供が好きそうものが
たくさん描かれています。大人達がいっしょうけんめい自分をさがしている様子を、木のかげから見ているスーザンのドキドキワクワクしている気持ちが伝わってきます。スーザンが木のかげから飛び出してきて、おかあさんが「どこに隠れていたの」とびっくりしている様子は、かくれんぼの醍醐味ですね。私も子供とかくれんぼをするとよくこの言葉を言いました。こどもはうまくかくれたつもりで、得意げでした。私の場合は子供の隠れ場所は見えていたのですが。スーザンの周りには手入れの届いた広い庭とやさしい大人達がいて、遊ぶには最高の場所でうらやましいです。

スーザンは隠れるところを探していました。兄さんたちがクモを見せるといって追いかけてくるからです。お母さんに聞いた隠れ場所では隣りのおばさんに見つかり、隣りのおばさんに聞いた隠れ場所では芝刈りのゲインさんに見つかり…。
言われたとおりに隠れても、いつも誰かしらに見つかってしまうスーザン。最後に自分で見つけた場所はあまりにも意外でありきたりなところ、なのに誰にも見つからない最強の隠れ場所でした！　そしてそこは今でもスーザンの特等席なんですって。水彩画のほのぼのとした挿絵と、繰り返しの楽しい絵本です。大人の目線では見えない世界があるのね、と思いました。