「どろんこおそうじ」 みんなの声

おそうじしなさい！と怒ったはずのばばばあちゃんが、そうじを脱線してどろんこあそびをはじめてしまったこねことこいぬを怒るどころか、自分が夢中になって遊び始めて...。
子供って、きっと怒られても怒られなくても、やらなきゃいけないことはわかってるんですよね。自分が子供のときだって「あぁ今やろうと思ってたのに、先に命令されたらやる気なくすな...」なんて誰しもが思うんですもの。だからこの絵本のこどもたちも『なんでやめるんだい』と聞かれて、ついうしろめたくなってしまったんでしょうね。ばばばあちゃんの作戦勝ち！
でも、こねことこいぬがあきれてしまうほどおもしろがって、日が暮れてもまだどろだんごを作ってるばばばあちゃんの姿、もしかしてあれって作戦じゃなくて本気？？ってちょっと不安になってしまう...そんなことを思う私は、まだ大人になりきれていないんでしょうか（＾＾；）
子供にとっては、ちょっと痛いとこつかれたなって思うような、でもこんな大人がそばにいたらうれしいな、って想像してしまうような、そんな素敵な絵本だと思います。

作者の子供の観察眼が際立っている作品だと思います。
子供ってまさにこんなものだったはず。
こんな風に本気で散らかして、雑巾投げをして、泥だらけでけんかをする子供が（作品中では動物ですが）
少なくなってきたように思います。
（本気でけんかしているから動物たちの喧嘩中の顔も険しい、ゆえに、子供は心配そうに見ていました）

わがクラスでも、お行儀のよい、絶対に大きい声でなんか叱ることのできない子供が増えてきています。
（ばばあちゃんのようには、絶対に叱れません。学校では。
わが子には「お母さんってばばばあちゃんみたい」と言われたことがありますが。どこがどうかは…。）

この絵本を喜んで読める幼少期こそ泥んこ遊びが楽しいものであってほしいし、無邪気に楽しむ心と、
たとえ叱られても立ち直る強さを育てることができたらいいのに。
そう言う私も、泥んこの前で目を輝かせているわが子を何度引き止めたことか…。
泥汚れって落ちないのよねぇ・・・。
思い切り遊ばせてあげられる懐の深い大人になるのも
難しいですね。
そんな自分への戒めとして、わが子への応援歌としてして読んであげたい本のひとつです。
小学生の姉は喜びつつもあきれて聞いていました。

「こいぬくんとこねこちゃん、おそうじがきらいね。だめね」と言っていた娘が、途中から「？」となっていき、最後のばばばあちゃんのはしゃぎぶりに、「ばばばあちゃん！だめでしょ！」って怒っていました。
お話を聞いているうちに、娘の表情がくるくる変わっていきとても楽しんでいるようです。前半のテンポのある文章で、ばばばあちゃんの世界に引き込まれています。
それにしても・・・。

「ばばばあちゃん！やりすぎ！だめでしょ！」が一番の感想です。

ばばばあちゃんの、発想が愉快な絵本です。
いつもながら、豪快なばばばあちゃんですが、今回はまたしても豪快に泥遊びをします。
泥遊びって楽しいですよね。そんな気持ちになる本です。

大好きな『ばばばあちゃん』シリーズのひとつです。
息子は、シリーズ中でこの本が特にお気に入りの様子。
おかたずけをしない子供たちを叱っていたはずのばばばあちゃんが、いつしか泥んこになって遊びだしてしまうのですから。
そして最後は、夕食に“どろだんご”が．．．。
もう、息子は目を輝かせながら見ています。そして「ばばばあちゃんおかしいね。どろだんごってたべれないのにね〜ぇ。」と、ケタケタ笑っています。
たまには、大人も子供と一緒に泥んこになってみてはいかが、きっと楽しいですよ。

遊びとなれば、徹底してあそんでしまう。私もばばばあちゃんの様に子供の気持ちになって一緒に遊んであげたいという優しい気持ちになります。
晩ご飯が「どろだんご」なところが私も息子も大好きです。

子供たち（こいぬとこねこ）がおそうじ（おかたづけ）をするはずが、ぞうきんとほうきであそんじゃう。そしてさいごはどろんこまみれのけんかになって、そこへばばばあちゃんが。叱るのかと思えば『おもしろそうじゃないか』とどろんこまみれになって遊んでしまう。あれれ？おかたづけは？夕飯は？どうなちゃうの？どうすればいい？そこで子供の口から一言。『ちゃんとおかたづけしないといけないのにねえ』そうそう、おもちゃかたづけてはやくごはん食べようね。

掃除の時間についつい掃除用具で子どもたちが遊んでしまうのは、よくあることですね。そして喧嘩に発展してしまう…。それを見たばばばあちゃんは、「おもしろそうじゃないか！」と一緒になってどろんこまみれになります。それを見て逆にきちんと掃除を始める子どもたち（笑）。ガミガミと怒らなくても反面教師が成功した例だな〜と思いました。

部屋の片付けをしているのに、なぜか昔のアルバムが気になったり、本を読んでみたり…なかなか捗らないことありますよね。っていうレベルじゃないくらい片付けから脱線してしまっています。おまけに夕飯作りまでさぼろうとするばあちゃんには笑えました。これほどどろんこ遊びに没頭できるのもいいなぁと思いました。

私は砂遊びは好きですが、どろんこ遊びはダメなのでちょっと抵抗があるお話でした。
庭仕事などで結果的にどろんこになってしまうのは平気ですが…。
どろんこ遊びをするばばばあちゃんの姿を見て、みんながすっかりあきれてしまうところは面白かったです。
でも、テーブルの上にどろだんごが置いてあるのも、あまり見たくないと思いました。