エチオピアの昔話です。
題名から、「ガバタばんとは?」と思いましたが、
ガバタ盤、つまり、将棋盤のようなゲームボードだそうです。
そんなものがどんな役割を果たすのか、とますます謎は深まります。
ネブリ町で、男の子は、お父さんに作ってもらったガバタ盤を大切にしていて、
谷間に牛を連れていく仕事(?)にも、持って行っていたのです。
ところが、通りがかりの人にガバタ盤を貸してあげたら燃やされ、
代わりに新しいナイフをもらうのです。
また道中、ナイフは槍に替わり、と、わらしべ長者のような展開です。
男の子の気前の良さにもびっくりですが、
持ち物がことごとく壊されたり燃やされたりするのが、
なかなかスリリングです。
エチオピア出身の画家による絵は、独特の風俗もとらえているようで、
興味深いです。