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まばたき自信を持っておすすめしたい みんなの声

まばたき 作:穂村 弘
絵:酒井 駒子
出版社:岩崎書店 岩崎書店の特集ページがあります!
税込価格:\1,430
発行日:2014年11月10日
ISBN:9784265081370
評価スコア 4.12
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みんなの声 総数 32
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  • この絵本に流れる静謐な時間

     絵本制作の現場を知らない。
     例えば、絵本作家と呼ばれる人であれば、文も絵も一人で担当して一冊の絵本を造る。
     では、文と絵が別々の作家だと、どういう割り振りになるのだろう。
     文を担当する書き手が文章だけを書き、書かれた文章にイメージを膨らませて絵を担当する絵描きが描いていくのだろうか。
     あるいは、文を担当した書き手が絵描きにここにはこういう絵を描いて欲しいとお願いをするのだろうか。

     この絵本の場合、文を担当しているのは、短歌界の新しい波を築いて、現代短歌の第一人者でもある穂村弘さん。絵は、自身絵本作家として多くの絵本を造り、本の装丁にも多くの作品を提供している酒井駒子さん。
     そんな二人が一冊の絵本を造ったのだから、どんな風にして出来上がったのか興味が尽きない。

     何しろこの絵本には、「しーん」「カチッ」「はっ」「ちゃぽん」「「みつあみちゃん」」、これだけの言葉しかない。
     文を書いたのは穂村弘さんであるのは間違いないが、これだけで酒井駒子さんが絵をイメージしたのだろうか。
     例えば、「しーん」には、花の蜜を吸う紋白蝶が描かれている場面が2枚。もう1枚は、その花から飛び去る紋白蝶が描かれている。
     一方は「しーん」の三文字、対する絵描きは3枚の絵を描く。
     これは読者としての私の推測だが、穂村さんと酒井さんは何度も打ち合わせをしたのではないだろうか。
     「しーん」という言葉に込めた意味を穂村さんが酒井さんに説明する。酒井さんが最初の図柄を描く。穂村さんがこういうのはどうだろうと提案する。酒井さんが、それではと描き直す。
     そういう工程があって、「しーん」に紋白蝶が描かれたのではないだろうか。
     あくまでも、絵本制作の現場を知らない読者の思いではあるが。

     穂村さんがこうして欲しいと譲らなかったのは、最後の「「みつあみちゃん」」という言葉の絵だと思う。
     この絵本のタイトルが「まばたき」とあるように、「みつあみちゃん」がたった3枚の絵で老婆に変わるのは、「まばたき」をするだけのわずかな時間。
     穂村さんはそれだけは譲らなかったのではないでしょうか。
     なんとも奥深い絵本だ。

    投稿日:2015/03/22

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    3
  • 「瞬き」の使い方に、びっくりです!

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子19歳、女の子15歳

    まさに、絵本だから表現できた作品!
    これは穂村さんの案で作られたのでしょうか?それとも、出版社さんの意向?久しぶりに《魅せられた》1冊です。

    「まばたき」の使い方にキレがありました。
    また、酒井さんのイラストの表現力が半端なくすごかったです。
    遠目も利きますが、読み聞かせに仕えるほど文字数はありませんが、
    導入や紹介本として使うのはいいかもしれません。

    投稿日:2015/05/21

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    2
  • すいこまれていきます。

    • けいご!さん
    • 40代
    • ママ
    • 福岡県
    • 女の子15歳、男の子11歳

    小学6年生のクラスで読みました。
    最初は、表紙の絵にひかれて、自分用に手にしたものです。
    ページを開くと、ことば一言にページいっぱいにえがかれた絵。その世界にぐいっとひきこまれていくのを感じました。
    絵を見つめていると、そこに音を感じ、声を感じ、時の流れを感じます。
    ページを開くたびに、次の展開にどきどきしてしまいます。
    静寂のなかに読みたい一冊。高学年の子どもたちなら、きっと受け入れてくれる、理解してくれると思い、読んだしだいです。

    心にとめておきたい一冊になりました。

    投稿日:2015/02/20

    参考になりました
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    2
  • 色々な瞬間

    このお話は、チョウチョが花に止まる瞬間や、コーヒーカップに入れた角砂糖が解ける瞬間など「瞬間」を描いたお話でした。うちの子はその中でも、女の子がおばあさんになる瞬間がツボだったみたいで大笑いで見ていました!!

    投稿日:2015/10/23

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    1
  • 酒井駒子先生の絵を見ると、

    • 梅木水晶さん
    • 30代
    • ママ
    • 山形県
    • 女の子3歳、男の子1歳

    手に取らずにはいられなくなる。前のページと次のページの絵の変化を確認する為にページを行ったり来たりしてしまいました。これらは全てまばたきをしている間に起きている事なんですね。と思ったら最後のページにびっくり仰天したのは私だけではないはず。笑

    投稿日:2015/03/02

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    1
  • 時の経過

    一瞬の時の変化を静かに丁寧に描いています。
    女の子の名前を読んだとき、ページをめくってドキッとしました。ストレートに伝わるお話でした。

    百人一首の小野小町の歌を思い出しました。全然、絵本の内容とは違うんですけど、人の一生も一瞬なんだろうな、と。

    投稿日:2014/12/12

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    1
  • 酒井駒子さんの画集のようなとても素敵な絵本でした。物語の展開も一瞬の動きをつなぎ合わせた芸術的なもので、読みながら時が止まったかのような錯覚に陥ります。

    最後の展開はハッと驚きましたが、そうですね…人生もきっと一瞬の出来事なのかもしれません。儚げなみつあみの少女とおばあさんを見比べて、なんという表現方法なんだろうと制作の無限さを感じました。

    大人向きの絵本だと思います。

    投稿日:2021/09/21

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    0
  • 綺麗な絵本

    言葉は少ないですが、絵がとても綺麗で美術館に来たみたいな空間でした。瞼を開けると、時は少しずつ動いているけれど、いつしか見逃してしまいがちなことが多いのだと思いました。ほんの少しのことでも、いい風景があるのだと思いました。

    投稿日:2020/12/13

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    0
  • イラストもいい味を出してますね。

    ドキッとする一瞬の瞬間。
    こうやって改めて絵本でみると、あるあるだけど意外と見逃してしまっているなぁと思った次第です。
    イラストも落ち着いていていい味わいを醸し出していて、静寂の中の一瞬を感じることのできる1冊に思いました。

    投稿日:2020/10/29

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    0
  • 人生も!?ってことですか?

    わっ!酒井さんの絵だ!!
    と、本屋さんで表紙だけは見ていたのです

    中味を見てなかったのです
    とても気になっていました

    その絵本を
    図書館で見つけまして
    家でゆっくり読みましょ・・・わくわく

    と、なんと文字は

    「しーん」「カチッ」「はっ」「ちゃぽん」「みつあみちゃん」

    これだけ

    で、なんとなく
    「時間の経過」だな
    とは、想像してますし
    絵も酒井さんの素敵な絵ですし
    絵だけ見てても美術作品「鑑賞」感覚です

    でも、最後!最後にはびっくり なんです

    「えっ!!」って声出しちゃったもの

    う〜ん
    これは、大人向けでしょ・・・
    って、思ったのですが
    いかがでしょう

    投稿日:2016/02/07

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