「サムとデイブ、あなをほる」 自信を持っておすすめしたい みんなの声

深く掘った穴の中に、男の子が二人、そしてタイトルも穴の中。なんとも魅力的な表紙に目が釘付けになりました。

サムとデイブがすっごいものを見つけるために、おじいちゃんの家の庭であなを掘っていくのですが、ダイヤのような宝石がある少し手前でそれてしまったり、あえて二手に分かれたのに、宝石をぐるりとよけるように掘って行ってしまったり・・・。

娘と、「あーそこそこ、あーあ（落胆の声）。」、「犬はちゃんと見てるのにねぇ。」とつっこみながら読んでいくと、あながいつのまにか開通して・・・。

たどり着いたのはお庭。おじいちゃんの家の庭とよく似ているのに違うような、不思議な結末を迎えます。サムとデイブはいたって普通でしたけどね。最初の文のないページからゆっくり絵を楽しむように読み進めるのをおすすめします！

サムとデイブがすごいものを見つけようと
あなを掘り始めました。
そして横に掘ってみようとか二手に分かれようとか
彼らなりに工夫をするのですが
それが原因であとちょっとというところでお宝に巡り合えません。
我が家では読みながらコースを変えてしまうたびに
「あぁぁーーーっ！」と息子たちは叫んでいました。
そしてなぜか落っこちて家に戻ります。
私は「ん？？？？」とはてながいっぱいなのですが
子供達は帰ってこれたことの安堵感でいっぱいのようでした。

サムとデイブが淡々と穴を堀続けていくだけの物語に、なんともスゴい事が隠されています。
犬は何やらダイヤモンドの塊に気づいているようにも 思えるのですが、みんな無表情なので、見ている人間だけがハラハラドキドキ…。
宝物を見事に外して堀続ける二人が、何とも不気味にも感じられます。
穴を堀続けて、何故か落ちていくと、落ちた先は一見元の場所ですが…、異次元の世界に無反応な二人がやっぱり不思議でした。

なんとも不思議なおもしろさでした！　読み終わって、またすぐに最初から、今度はすみずみまで読んでみました。庭がちがう・・・。想像できない展開にひきこまれます。そしてジョン・クラッセンの絵もやっぱり好きだな、と。　特に、なんともいえない犬の表情に目がいきました。

『SAM ＆ DAVE DIG A HOLE』が原題。
サムとデイブが、穴を掘るストーリーですが、
この作者コンビですから、一筋縄ではありません。
最初から、無駄な絵はありません。
よおく観察知っておいてください。
すっごいものを見つけようと、穴を掘る二人。
こちらは俯瞰しているので宝の在り処がわかりますが、
二人は…。
そして意外な展開に。
元に戻る？
いえいえ、よおく比べて見てください。
同伴した犬が気付いていますね。
幼稚園児くらいから、大人まで、大盛り上がりだと思います。

小学校で読み聞かせをしています。低学年も高学年もとてもよく反応してくれる「つかみ」に最適な本です。
「ああっ！」「そっちじゃなーい」などつい言いたくなっちゃうんでしょうね。
読んでいるこちらもページをめくるのが楽しくなっちゃう本です。
最初と最後の違いにちゃんと気づいた子もいました。気づいた子だけニヤリとしちゃう結末も良いですよね。

二人の男の子サムとデイブがひたすら穴を掘っていくお話ですが，イラストが見事で読み手のこちらまでドキドキしてしまいます。
届きそうでなかなか届かない宝物。読み手からすると，ほらすぐそこ！なんですけどね（笑）。
最後の結末も，不思議で面白い絵本でした！！

このお話は、サムとデイブという男の子たちが穴を掘ってお宝を発見しようとするお話でした。でも、大きなダイヤが埋まっている近くまで掘るのに、直前になって穴を掘る方向を変えてしまいます（笑）うちの子は何度もツッコんでいました（笑）

息子は先に1人で読んで
「これ、面白かったよー！」
と一言。穴掘り好きだから、息子にピッタリだったんだなーと思い、後で読んでみると本当に面白かった！
そして、色々と惜しい！
もうちょっとでお宝が発見出来たのにねーと、親子で楽しく話しました。

７歳長女と読みました。サムとデイブがひたすら穴を掘っていくのですが、もう少しで宝石？！と思うところで、横に進むことにしてしまったり、ななめ上とななめ下にせめていったり、もうこっちが「何で方向変えるのー？」と思う場面がいっぱいでした。でも、犬はちゃんと骨を見つけて、あれーっと思ってついたとこは。初めはこれ元のとこ？と長女と目を見合わせましたが、いや違った。とても楽しい絵本です。