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ふくしまからきた子 そつぎょう」 パパの声

ふくしまからきた子 そつぎょう 作:松本 猛 松本 春野
絵:松本 春野
出版社:岩崎書店 岩崎書店の特集ページがあります!
本体価格:\1,300+税
発行日:2015年02月25日
ISBN:9784265081400
評価スコア 4.5
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  • この子たちの輪のなかへ

     うかつでした。
     この絵本が2015年に刊行されたのに気がつきませんでした。
     この絵本の前作にあたる『ふくしまからきた子』が出たのは原発事故から1年が経った2012年春でした。
     そこでは原発事故をきっかけに母の故郷である広島に越してきたまやという少女と、広島で生まれただいじゅという少年の交流を通して、放射能の問題についてやさしく描かれていきます。
     ヒロシマとフクシマ。いいえ、広島と福島。
     60年以上の時を隔てながらも、くっきりと交叉する街。

     そして、この作品から3年後、まやは久しぶりに福島に戻って、通っていた小学校にやってきます。
     そこではかつての友達の卒業式が行われていました。
     その様子を遠くから見ている、まや。
     原発事故がなければ、友達はちりぢりになることもなかったでしょう。
     楽しい思い出を共有できたでしょう。
     でも、そうではありません。

     そんな「ふくしまからきた子」たちが今だに避難先でいじめにあっているという暗いニュースがまだあります。
     もし、そんないじわるをしている人がいたら、どうかこの『ふくしまからきた子』の2冊を読んでみてほしいと思います。

     小学校の卒業式からそっと立ち去ろうとする、まや。
     そんなまやを見つけるふくしまの子たち。
     その子たちの輪に、大きな拍手をおくりたい。

     この作品も松本春野さんの絵がいい。いわさきちひろの血が続いています。

    投稿日:2017/03/19

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  • あれから4年

    福島原発事故から4年過ぎたのですね。
    福島から母親と二人で広島に引っ越したまやが久しぶりに福島に戻り、上級生の卒業式を覗きます。
    転校したときのいやな思い、4年間あったこと、福島での思い出、物語のような展開ではなく、アルバムの写真を眺めるような絵本なので、時の移ろいをしみじみと感じてしまいました。
    でも、著者の伝えたいのは絵本の最後に付された文章でしょう。
    原発事故の問題はまだ終わっていないこと、これから何を考えるべきかを熱く語っているのでした。
    子どもたちは成長しても、これからの日本を支えていくためには、過去形にしてはいけないと思います。

    投稿日:2015/05/13

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