「きみへのおくりもの」 みんなの声

表紙のこの幻想的なイラストとそっと寄り添う二匹の猫。

もうこれだけで、何か語り掛けてくるメッセージを感じながらページをめくりました。

静かな時間が流れるように感じるのは、青の背景のせいでしょうか。
二匹の猫の周りに描かれている風景が青が主になっていて、星のきらめきもより引き立つ感じがします。

大好きなしろちゃんのために、懸命にキラキラをプレゼントしようとする姿や、そんな懸命なくろちゃんの気持ちをちゃんとわかっているしろちゃん。

二匹の猫の愛も心に響くものがありました。

優しい気持ちにさせてくれます。
絵本なのだけれどどこか詩のような・・気持ちを落ち着かせてくれるような。
私も素敵なおくりものをもらった気がします。

静かな静かな、ラブストーリーです。
猫のクロは大好きなシロを、夜の湖に連れていきます。
クロは、湖にある「キラキラ」をプレゼントしようとしますが、
何度やっても失敗するのです。
すっかり気落ちしたクロですが、シロには「キラキラ」の正体がちゃんとわかっていたのですね。
いろいろな姿の「キラキラ」、よおく見ると、あることに気付くはずです。
夜の湖という舞台、二人の様子、それはそれは幻想的で、微笑ましくて。
愛ってこういうものなんだなあ、と思ってしまいました。

このお話は、黒猫と白猫のカップルのお話でした。黒猫は白猫に湖の中にたくさんあるキラキラをたくさんとってあげていました。お互いが思いやって相思相愛の姿がとってもかわいくって読んでいてもキュンキュンしちゃいました！！

ロマンチックでファンタジックな作品でした。
背景は青を基調としたパステルな感じ。恋人同士の猫たちの「愛の形」につながるものだけ、赤い色で表現されていました。
文章は簡潔で読み易いです。
その文字と絵とのバランスもよく、どちらも邪魔していないところが好感が持てました。
愛の物語なので、日本の子どもたりは恥ずかしくってあまり手にしないかな？
小学校中学年から高学年くらいの女の子たちにいいかもしれませんね。

７歳５歳の娘たちと読みました。

ネコのクロが大好きなシロを散歩に誘うお話なんですが、とにかく絵がとっても素敵なんです。飾っておきたいくらい。そして。クロとネコのほっぺが赤いのも愛らしい。この絵本にはハートがいっぱい出てきます。娘たちは「いろんな物がハートになってるー」と感動していました。