火事のときに、メスのガチョウはヒナを守って焼け死んだのに、オスのガチョウは自分だけ逃げた・・・。
それを見て男性不信になったお姫さま。子どもを大切に思うのは女だけ!信じられるのは女だけ!と、女友だちとつるみ、決してお嫁にいこうとしない。
隣の国の大臣が、自分の国のハン(領主)とそのお姫さまを結婚させようと知恵をしぼります。
大臣は、「私の国のハンは、子カモシカを守って溺れ死んだオスカモシカと、自分だけ逃げたメスカモシカを見て女性不信になった。子どもを大切に思うのはいつも男のほう、と思っている」などと嘘をつき、まんまとだまされた姫は、その人と結婚したい!と言い出す。
大臣はお見事だけどさ、このハン、夢を見てる途中で起こされただけで、腹を立てて刀で切りかかるような男。その「夢」ってのが、美人といちゃついてる夢だよ。最低!
大臣は、ハンを姫と結婚させることができたおかげで首をはねられずに済んだけど、果たして「めでたしめでたし」なのか? この夫婦、うまくいかなそう・・・。