新刊
はっけんずかんプラス 妖怪

はっけんずかんプラス 妖怪(Gakken)

しかけをめくると妖怪が登場!今大人気の本格子ども向け図鑑

  • 笑える
  • びっくり
話題
移動するものたち

移動するものたち(小学館集英社プロダクション)

谷川俊太郎さん推薦! 黒い夜の森を捨て、旅に出る動物たち……移民の旅の現実を描くサイレント絵本

  • 泣ける
  • 学べる

おばあさんのしんぶん自信を持っておすすめしたい みんなの声

おばあさんのしんぶん 文・絵:松本 春野
原作:岩國 哲人
出版社:講談社 講談社の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2015年07月21日
ISBN:9784062195652
評価スコア 4.71
評価ランキング 1,501
みんなの声 総数 13
  • この絵本のレビューを書く

自信を持っておすすめしたい みんなの声から

みんなの声一覧へ

並び替え

11件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 2 次の10件 最後のページ
  • 新聞に信頼を寄せていた時代

    新聞週間が10月15日から昨日21日まであった。
     最近新聞を読まない人が増えているとよく聞く。
     テレビやインターネットなど情報を得る手段が多様化し、
     その即時性など新聞はもはや絶対ではない。
     それに新聞が正義だとは誰も信じていない。
     戦時中の報道規制をいうまでもなく、平和時であって伝えられることは
     すべてではないし、偏向している。
     今度新聞がどのようになっていくのか、誰もわからないのではないのだろうか。

     この絵本、『おばあさんのしんぶん』は、
     2014年の新聞配達エッセーコンテストで最優秀賞になった
     岩國哲人(てつんど)さんのエッセーが原作となっている。
     それを絵本作家松本春野さんが絵本として仕上げた一冊だ。
     岩國さんがこのエッセーを書いたのは78歳の時。
     少年の日の新聞配達の日々を綴った。
     戦争で早くに父を亡くした岩國少年はどうしても新聞を読みたいと
     新聞配達のアルバイトを始める。
     そんな少年の気持ちを察してか、読み終わった新聞を読んでもいいという
     おじいさんがいた。
     おじいさんが亡くなったあとは、おばあさんが少年にそれを許してくれる。
     そのおばあさんが亡くなった時、実はおばあさんは字が読めなかったことを知る。
     おばあさんは岩國少年のために新聞を購読し続けてくれていたのだ。

     のちにこの岩國少年は出雲市長や衆議院議員となる。
     そして、このエッセーで少年の頃の感謝を綴る。
     この絵本の最後に岩國さんはこう記している。
     「生きる糧として、人生の指針として、いつも傍らにあった新聞」と。
     今もそうであるか、新聞は問われていないか。

     岩國哲人さんは2023年10月6日、87歳で逝去された。

    投稿日:2023/10/22

    参考になりました
    感謝
    0
  • 何度も何度も読み返したくなります。

    • ぼんぬさん
    • 40代
    • ママ
    • 北海道
    • 女の子6歳、女の子2歳

    どうしても新聞が読みたくて配達を始めたてつおに、新聞を読ませてくれる老夫婦がいました。時は経ち、おじいさんに次いでおばあさんも亡くなった時、てつおは思いがけない事実を知ります。何度見ても引き込まれてしまいます。今では対面での人と人との繋がりが希薄になってきているので、夫婦と少年のような交流がいかに素晴らしいことなのかを改めて気付かされ、とても温かい気持ちになりました。

    投稿日:2022/10/22

    参考になりました
    感謝
    0
  • 胸を打たれました

    岩國哲人さんの実話をもとに描かれた物語です。
    新聞が読みたいからと、わずか小5ではじめた新聞配達。
    途中、新聞屋のおじいさんが亡くなってからも、おばあさんは新聞を読みにおいで、と言ってくれる。
    でも、新聞は読まれた形跡はなく、新しいまま。
    いつもおじいさんが先に読んでいたから、というおばあさんでしたが、後に、実はおばあさんは字が読めなかったことを知り、涙がとまりませんでした。
    しっかりべんきょうして、えらい人になるんだよ。
    そんなおばあさんの想いがあったからこそ、現在の岩國さんがあるのかなと思いました。

    投稿日:2021/04/15

    参考になりました
    感謝
    0
  • みはらのおじいちゃん・おばあちゃん

    みはらのおじいちゃん・おばあちゃんが、てつおのために読み終

    わった新聞を読ませてもらうのが、楽しみなてつおです。

    おじいちゃんがなくなってからも、おばあちゃんが、

    「おじいさんはもうおらんけれど、今までどおり、しんぶんを

    よみにおいで。」

    と、言ってくれました。

    おばあちゃんは、毎日毎日、真新しい新聞を捲る、てつおの

    となりに、嬉しそうに、座っていました。

    おばあちゃんが亡くなってから、おばあちゃんは、文字が読め

    ないことを知るてつおですが、てつおがきてくれるのが、なに

    より嬉しくて生きがいになっていたんだと思いました。

    毎日毎日てつおが来るのが楽しみで、てつおに読ませようと

    新聞をとっていた気持ちに”謝辞”を書かれている岩国哲人さん

    も心優しい人だと思いました。

    投稿日:2019/05/08

    参考になりました
    感謝
    0
  • 心温まるお話です

    家計を助けるために、新聞配達を始めた少年。
    「新聞が読みたい!」という向上心溢れる少年を周囲の大人が陰ながら支えている・・・ 
    今はよその家の子を叱ったり助けたりがなかなか難しい時もありますが、昔は「子は宝」として、地域の人達で慈しんでいたのだなぁと強く感じられます。
    少年に新聞を読ませてあげるために新聞を取り続けた老夫婦。
    表向きは「少年に新聞を読ませてやりたい」と思ったのでしょうが、もしかしたら戦争で失った子供の代わりに、少しでも「子供」の存在を近くに感じていられたら・・・ そんな寂しさもあったのではないか。そう思いました。

    少年のまっすぐな志と周囲の温かさが深く伝わる、素敵なお話だと思います。

    投稿日:2018/09/28

    参考になりました
    感謝
    0
  • じーん

    私は毎日、新聞(の中の自分が好きな記事)を読むのが大好きです。
    なので、この絵本のタイトルに惹かれ、どんなお話なのか
    あまり気にせず読み始めて・・
    じーんとしてしまいました。
    一生懸命生きることは尊いことですね。
    そして、一生懸命生きているヒトには、きっとまわりのヒト
    からのやさしい気持ちが届けられるのだなあとも思いました。

    投稿日:2016/12/09

    参考になりました
    感謝
    0
  • ドラマチック!

    ちょっとできすぎなドラマチックな構成のお話なんですが
    なんと、実話だそうで、びっくり。

    戦後、大黒柱を失った家族の家計を助けるため
    小学生で新聞配達をするのですが、
    その動機の一つには「新聞が読みたい」という気持ちもあったなんて
    新聞離れが進む現在では、なんて純粋な動機なんだと感じました。
    字が読めないおばあさんが、
    ただ哲人少年に新聞を読ませるためだけに新聞を取っていたという事実も、
    本当に純粋に感じます。

    主人公岩國哲人さんは
    東大法学部を卒業後、国会議員にまでなられています。

    ご本人の努力はもちろんですが
    苦しい家庭環境の中、それでも、素晴らしい人たちとの出会いでここまでになられたと思いますし、
    また、それを感謝する心をお持ちだったことを
    巻末の謝辞で感じることができます。

    投稿日:2016/09/06

    参考になりました
    感謝
    0
  • 人の優しさに育てられて

    岩國哲人さんの実話のお話です
    お父さんが亡くなり戦争のさなか 母親のふるさと出雲へ疎開して
    子どもの時から母親を手伝い 5年生になると新聞配達の仕事をしたてつお 
    今の子ども達には考えられないような しっかりした5年生ですね
    この時代の子どもは 家族の一員として 働き手でもあったのです
      
    新聞配達している 三原さん夫婦はてつおに新聞を読ませてあげていました
    てつおは三原さんのおかげで 学ぶことができたのですね

    てつおはこうした少年時代を経て 大きくなり政治家となるのですが
    今でも三原さんに感謝しているのが良く分かります

    人間 真面目に 誠実に生きる事が大切だと感じました

    絵はいわさきちひろさんの孫の松本春野さん    いわさきちひろさんによく似た 優しく きれいな自然を描いた ステキな作品です

    こんな時代を生きた人もいたんだよ  子ども達にも読んでほしい絵本です

    投稿日:2015/11/14

    参考になりました
    感謝
    0
  • ぜひとも読みたいと思った1冊です。

    実話に基づいたお話で、優しい色調の絵と
    ストーリーの美しさに感動した絵本です。

    70年以上前、
    戦争、戦後の生活、新聞配達、
    新聞を読みたいという気持ち、
    そこで出会うおじいさん、おばあさん、
    その おばあさんが黙っていたけれど
    優しい秘話。

    現代は紙面で新聞を読みたい!という
    子供は減ってきているでしょう。
    他に情報を得る手段がいっぱいありますから。

    でも私も紙面で新聞を毎朝読めることは
    楽しみであり幸せだと思っています。

    このようなお話は
    子供たちに語り継ぎたいお話だと思います。
    おばあさんの気持ち、
    主人公の気持ちを忘れたくないですね。

    投稿日:2015/11/11

    参考になりました
    感謝
    0
  • 心にしみいるお話です

    岩國哲人さんの思い出として語られる逸話が、現在のご自身を支えている事への感謝に溢れていて、心清められる思いで読みました。
    父親を亡くし、母と兄弟たちとの苦しい生活の中で始めた新聞配達。
    雨の日も風の日も休むことなく、新聞を届けることは少年にとって決して容易な仕事ではなかったはずです。
    その新聞配達で、新聞を読むことに見つけた喜びは、配達先のおじいさん、おばあさんによってもたらされたものでした。
    今では文盲という言葉は死語でしょうが、そんな時代背景もこの話の深みを作っています。
    松本春野さんの清らかな絵が、お話にピッタリです。
    是非とも読み聞かせで使いたいと思います。

    投稿日:2015/10/25

    参考になりました
    感謝
    0

11件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 2 次の10件 最後のページ

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

この作品にレビューを投稿された方は、こんな作品にも投稿しています

はらぺこあおむし / しろくまちゃんのほっとけーき / ぐりとぐら / おつきさまこんばんは / きんぎょがにげた / いないいないばあ / もこ もこもこ / ねないこ だれだ / がたん ごとん がたん ごとん / じゃあじゃあびりびり

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ



人気作品・注目の新刊をご紹介!絵本ナビプラチナブック

みんなの声(13人)

絵本の評価(4.71)

何歳のお子さんに読んだ?


全ページためしよみ
年齢別絵本セット