「ちゃいろいつつみ紙のはなし」 その他の方の声

大好きなアリソン.アトリーさんの作品に、殿内真帆さんの絵。
赤地に白い雪の結晶が散りばめられた見返し。頁をめくると、このおはなしの主人公、ちゃいろいつつみ紙か現れます。新聞屋さんの絵には新聞がコラージュされています。クリスマスが近づいて、贈り物の時期になった時の絵は、白地が多くて、これから始まるワクワクした気持ちがふくらんていきます。
おはなしはアトリーさんの温かい気持ちが伝わってきます。圧巻はポールという男の子の描いた絵。
私もこの本に、赤いリボンをかけて、ちゃいろいつつみ紙でくるみ、封蝋を使った小包にして、贈りたいなと思いました。

包み紙のおはなし　なんてロマンがあるのでしょう
ちゃいろの包み紙は　クリスマスの前にお母さんに買われていきました
お母さんは　プレゼントをいれて　ちゃいろの包み紙でつつみ　封蝋といってロウでひもを固定しました
へ〜こんなステキなやり方があったのですね　　しかも、竜のスタンプまで押して　おしゃれですね

おばあちゃんに　かわいい　真っ赤なくつのプレゼント
ちゃいろの包み紙は旅に出たのです

そして、おばあさんに大切にされます　　
おばあさんもまた　ちゃいろの包み紙にていねいに　プレゼントをつつみます　　　
元のお家に戻るのです
プレゼントはイースターの卵です
なんてロマンがある　お話しでしょう

ポールという男の子は　プレゼントにもらった絵の具でちゃいろの包み紙に絵を描くのです　　　夢のある絵なんです　　まるで生きているような・・・
おかあさんがステキなんです！　　ポールの絵をちゃんと分かってくれて
壁に飾ってくれました

ちゃいろの包み紙はみんなにとっても大事にされましたね

タイトルどおり、包み紙が主役でびっくりしました。が、よみはじめると、あきることのない展開で、一気によんでしまいます。
やっぱり、アリソン・アトリーの物語は大好きです。
普段何気なく使っている小さな物も大切に思える、優しい、あたたかい物語。読み終わると、この本を誰かに贈りたいと思いました。
ちゃいろいつつみ紙で丁寧につつんで、です。