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きみの話を聞かせて しろさめ作品集

きみの話を聞かせて しろさめ作品集(小学館集英社プロダクション)

全編透明水彩画で描かれたイラスト作品に、描き下ろしのショートコミックを大幅に加えた、待望の作品集!

  • 泣ける
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幼い子は微笑む」 みんなの声

幼い子は微笑む 詩:長田 弘
絵:いせひでこ
出版社:講談社 講談社の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2016年02月15日
ISBN:9784061332805
評価スコア 4.2
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みんなの声 総数 9
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  • ことばではないことば

    長田弘さんの滋味深い詩に、いせひでこさんが絵を添えています。
    まさに、題名が主題。
    この世で人が最初に覚える、ことばではないことばが、微笑だ。
    その提示が、感慨深いです。
    生まれてからの成長で、忘れていた感覚がよみがえる心持ちです。
    いせさんの絵は、生命力にあふれ、清々しいです。
    幼子の微笑みが愛おしいです。
    だからこそ、この微笑みを守りたい、と思いました。

    投稿日:2020/06/08

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  • 長田さんは2015年5月に永眠されています
    この絵本は 「幼い子は微笑む」と言うタイトルで いせひでこさんの絵です
    赤ちゃんが お母さんのおなかから誕生して 泣くことを覚え成長していく姿     いろんな事を覚え 成長していく赤ちゃんの姿が いせひでこさんの絵で 微笑ましく描かれています
    微笑む これは 原初のことばと
    そして 長田さんが人の幸福について考えられ詩に書かれています

    子どもの成長は 一つ一つ 歩むこと いろんな事を覚え できるようになるのです
    しかし 彼は 「何かを覚えることは 何かを得るということだろうか。
    違う
    覚えることは、 覚えて得るものよりも、 もっとずっと、 多くのものを失うことだ」
    彼はそういっています

    もちろん 成長し喜びや悲しみをたくさん知ることでしょう 
    人は 死ぬまでに喜びや悲しみをたくさんたくさん 味あうことでしょう

    彼の考え方   読んだ人がどう感じるかはいろいろだと思います

    そして今生きることに喜びを  感じている人もいるとわたしは信じております

    私の母親は95歳 自分ではいろんな事ができなくなりました
    皆さんのお世話になりながら   有り難う (おおきに)と微笑んでいるかおをみます

    赤ちゃんとして生まれ   成長して95歳のおばあさんですが・・・・・

    投稿日:2016/09/17

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  • 感想をどう書いたら・・・・・・

    読めば読むほど私には、感想をどう書いていいのか、ためらってしまいました。感じたことを素直に書けばいいだけなのに、難しく考えてるわけではないのに、書けません。ただ、産まれたばかりの幼子が愛おしくてもうすぐ産まれてくる孫の姿を重ねました。絵が素敵で、眺めていると優しい気持ちになれました。

    投稿日:2016/09/02

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  • 戸惑いました

     やさしい言葉が使われていますが、意味を読み取りにくく、詩人は何を言いたいのだろう?と戸惑いました。難しいと思いました。何度も読みました。この詩が載っている『奇跡ーミラクルー』にも目をとおしてみました。

     詩人はこの世の矛盾や悪や悲しみを、しっかりと見据えているのではないでしょうか。長じて、それらと向かい合わざるを得ない私たちに、向かい合う覚悟と考える責任、そしてその先にある幸福を求める気持ちと力を持ってほしいと願っているのでは?・・・そんなことを考えました。

     いせひでこさんの描かれた、まだ多くの悲しみを知らない 無垢な幼子が可愛いです。

     (作品情報に、「小学校低学年から」とありますが、それはちょっと無理なのでは?と思いました。)

    投稿日:2016/08/24

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  •  2015年5月に亡くなった詩人長田弘さんの詩と『ルリユールおじさん』等で人気の高い絵本作家いせひでこさんの絵が合体した贅沢な絵本。
     子どもが読むというよりも、子どもの頃を忘れた大人が読むのにふさわしい。
     なんといっても、長田さんの詩がいい。
     全文を紹介したいくらいだが、そういう訳にもいかないので、抜粋で紹介しつつ書いていこうと思う。

     最初はこうだ。
     「声をあげて、泣くことを覚えた。」
     誕生である。この詩の断片につけられたいせさんの絵の赤ん坊にはまだへその緒がついている。
     「泣きつづけて、黙ることを覚えた。」
     赤ん坊は泣いて生まれ、そこからどんどん生きるための技術を覚えていくと、長田さんは美しい日本語で綴っていく。
     そういう学びがしばらく続いて、幼い子は微笑を覚えるようになる。
     長田さんは微笑のことを「この世で人が最初に覚える/ことばではないことば」と書いている。そして、それが「ほんとうに幸福でいられる」のはこの時だけではないかと問いかける。

     それから幼な子はどんどん成長していく。
     しかし、「何かを覚えることは、何かを得るということだろうか」と問いかけ、それは「違う。」と書く。
     そのことに気づくのは幼な子がたぶんずっと成長してからのことだ。自分が赤ん坊だった頃のことを忘れてしまった頃。
     「人は、ことばを覚えて、幸福を失う。/そして、覚えてことばと/おなじだけの悲しみを知る者となる。」
     知ることで悲しみが増えていくのに、どうして人はもっと知ろうとするのだろう。

     長田さんの詩の最後の一節は厳しい批評の目を感じさせるが、それはこの絵本を読んでもらいたい。

    投稿日:2016/07/24

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  • したたかに生きること

    このコンビでの絵本に前回とても感動したので手に取りました。

    前回『最初の質問』はすんなり入って共感できましたが、こちら年齢層が高く老年向けのようにも感じました。
    ラストページに作者の思いが集約されていますが、たぶん歳を重ねた微笑は赤ちゃんの裏表なく無垢な微笑とは違って、これはこれで深く良いという意味でしょうか。歳をとることは悪くない、というような。
    人生大変なこともあるけど、ほほえんで生きるだけの強さを持たないかと聞こえました。なんだか社会を憂えているような終わり方でした。

    深い深い文章、児童書の分野で出版されたのはなぜでしょう。そこから作者の問いかけが始まっているようです。
    酸いも甘いも知りつくした笑顔にほっとする時もあります。そういうのがわかる年齢になってきました。
    けど読解が難しくて、ちょーっと心を打つまで届かなかった感じかなあ。

    いせひでこさんの絵がまた文章に奥行きを持たせ、珠玉の一冊になっています。

    投稿日:2016/06/20

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  • タイトルではイメージ出来ない重い詩だと思います。
    幼子は育つことで、産まれたばかりの、包み込むような幸せを失っていくのだろうか?
    ある意味真実かもしれないけれど、それは記憶に残らない幸せだから、凝縮された自分の核と言えるものではないかと、考えてみました。
    幼子の微笑みに込められた幸せの意味は、ひょっとしたら、自分の原点かも知れません。
    成長することを否定しているのではないと思いつつ、重さだけは心に残りました。
    いせひでこさんが、心憎いまでに長田さんの詩を熟成させています。

    投稿日:2016/05/30

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  • 寂しくなってしまいました

    ページを開いて。
    娘がまだほんの小さな赤ちゃんだった頃のことを思い出して
    気持ちがふわあっとなりました。
    いせさんの絵もほんとうに素敵で。ふわあっとなって切ない
    気持ちになり、涙が出たのです。

    でも、読みすすめていくうちに、なんだかとても寂しくなって
    しまいました。「詩」は、声に出して読むのが一番、だと思って
    いるので、黙読した後に、ひとり、音読したのですが、寂しい
    気持ちはかわらず・・
    微笑むことしか知らない幼い子が、歳を重ねて、それ以外の
    こともできるようになって、そういう人生が、幸福ではないのだと
    したら・・そんな寂しく悲しいことってあるだろうか。
    いろいろなことができるようになって、そのかわりに寂しさだとか
    悲しさだとか辛さも手にしなければならないようになるとしても。
    そういうものも全部ひっくるめて(そういうものもあるからこそ)
    人生は幸福なのだ、そう私は信じたいです。

    投稿日:2016/04/12

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  • とても奥の深い絵本だと感じました。

    私はもう50代ですが、この絵本を読んで感想を書こうと思ったときに、
    むつかしさを感じました。
    私は3人の子育てを終え、孫もふたりいます。
    それぞれの成長を見守って感慨深いものがあります。
    そして今でも誕生したときのことは
    ハッキリ覚えていますし、
    生まれたばかりの赤ちゃんや新生児、
    そこからの1年の変化はかけがえのないもので、
    いせひでこさんの描かれる絵は、そんな様子を
    とても美しく表現されていると思います。
    最後のページの1文は どのように解釈したらいいのだろう。
    私はこれに対して どんな答えを考えたらいいのだろうかと
    思いました。
    まだ どなたも感想を書かれていないので、
    いろんな年代層の方のご意見も伺ってみたいと思いました。
    私もまた考えてみたいと思います。

    投稿日:2016/03/28

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