シリーズ2作目は本州の一番西のはし、山口県下関市が舞台です。
ここで、菜の子ちゃんをサポートするのは地元っ子のトオル(小学5年生)。
菜の子ちゃんが現れてから、トオルを誘って、カッパ石を探しに行くまでの展開がテンポよくて、とても読みやすかったです。
おススメのシーンはここです。
「あのさ、お母さん。……町の大ピンチを救うためにね、ぼく、出かけなくちゃいけないんだけど、いいかな?」
に対して、トオルのお母さんは
「そりゃ、行ってきなさい。町の大ピンチなら、行かないわけにいかないでしょ」
そして、お父さんまでも
「行ってこい、行ってこい。町の大ピンチを救うためなら、そら、行ってこんといかんぞ」
さらに、ふたりして玄関まで見送りに出てくれるという始末。
このシーンは挿絵にもなっていて、とても面白かったです。
お話もとっても面白いのですが、「菜の子ちゃん」シリーズも「菜の子先生」シリーズの時と同じように、関東に小さな新聞が挟まっていて、物語に関係のある内容になっています。すごく面白いので、ここもちゃんと読まないと、もったいないですよー。
そして、もっと「菜の子ちゃん」のことを知りたくなったら人は「菜の子先生」シリーズも読んでみてください。