まず、荒井さんの絵のタッチと山の描写に圧倒されました。自然がとても大きくて人間が小さいので自然の中でたくましく生きている人達の生活が想像できました。そして、自分たちとは別の人の日常をパッと切り取ってきて覗いてみたような絵本だな〜と思いました。
荒井さんの勢いのある独特な色遣いの絵は見ているだけでうっとりしますが、お話の方が4歳には難しかったようです。ただ読む分には簡単な内容ですが、余白があるというのでしょうか?
淡々と続くお話は読み手に何かを思い、感じさせる余白があるように思いました。余白の内容は読んだ人それぞれだし、余白なんて無くて、ただ文章をそのまま何も考えずに受け取ってもいいし…。
4歳の子どもはどう感じたのかなぁ?聞いてみたいですが上手く答えられるかな?…今回はいきなり読んだだけでしたが、絵本の背景チロル地方のことやファミリーツリーのお話を前置きにして読んであげるとどんな印象を持つのかな?ちょっと思考錯誤して読んでみたい面白い絵本に出会いました。