谷間の向こうとこちらを結ぶ吊り橋。
風に吹き上げられ、縮み上がってしまうとても怖い吊り橋。
その吊り橋をキツネさんが一生懸命渡ろうとします。
イノシシさんから、向こう岸にもキツネの女の子が住んでいることを教わったからです。
「一緒に遊びたい。」
その気持ちが恐怖心を抑えてくれました。
今日ははじめの一歩。
次の日は、もう一歩。
少しずつ吊り橋を先の方まで進む事ができるようになりました。
吊り橋の怖さと、憧れへの大冒険。
緊張感のあるお話ですが、キツネさんはちょうど中央まで進んでいくことができるようになった時、仲間のいる元来た道を戻っていくことにしました。
次の機会に、吊り橋を渡りきれるのでしょうか。