「のんびりやのサンタクロース」 ママの声

クリスマスシーズンが過ぎた年末にもぴったりなサンタクロース絵本です（笑）。
のんびりしすぎですよサンタさん，と突っ込みたくなるようなユーモアを感じます。
でも聞いている子供はハラハラ「もう〜」となっちゃうかな！？
サンタクロースのイメージってそれぞれ違うので，それを壊さないためにも注意が必要かも（笑）。

サンタが配り忘れたプレゼントを届けに、のんびりと出発するサンタとトナカイ。急いで届けに行くのかと思いきや、支度ものんびり。届けるのものんびり。おまけにトナカイにおいて行かれても、のんびりと屋根の上で待つサンタ。ちょっとのんびりしすぎじゃ。。。と思っていたら、七福神が登場。とってもユニークなお話でした＾＾

今年（２０１６年）の新作クリスマス絵本です。和風サンタさん、といったところでしょうか。

１ページめ。こたつに入ってサンタさんが観ているのは、何だか　ゆく年くる年　っぽい？それじゃあ、食べているのは年越しそば？　
えー、クリスマス過ぎてないかい？　そう思ってページをめくると、やっぱり大晦日でした（＾-＾；

クリスマスに他のサンタさんがプレゼントを届け忘れたお家に、あらためてプレゼントを届けに行くのが仕事なのだそうです。　なるほど〜！


のんびりやのサンタさん。ギリギリ大晦日になって働くのはどうなのと、ついつい陳腐なことを思ってしまった私ですが、こういうサンタさんも、何だか新鮮でいいかな〜。
確かに、クリスマスにプレゼントをもらえずに悲しんでいた子も、新年１日めからきっと大喜びですね♪　良い年になりそう。

サンタさんの絵本に、七福神が登場するのは初めてみました。予想外の組み合わせ！　この作品だからこそ、できる設定だなと思いました。

ラストは初詣に行くサンタさん。どこまでも、和風な感じが良かったです。

「おとのさまシリーズ」や、「学校の日曜日シリーズ」など、田中六大さんのカラフルでユーモアたっぷりの絵が大好きです。田中六大さんの絵でクリスマスが楽しめる！と、書店で見つけ、ウキウキしながら手に取りました。
クリスマスを過ぎた大晦日の晩に、ようやく仕事の支度をするのんびりやのサンタクロース。のんびりしすぎて、トナカイとはぐれても、慌てることのないサンタさん。そこに何と七福神がやってくるのです。
せかせか焦らず、のんびりするのも、悪くないなぁと思わせてくれます。サンタと七福神のミスマッチが何とも面白く、楽しかったです。