ナンセンス絵本。単純に面白い。ギャグマンガの一種だと思って楽しめる愉快な作品。
「お笑いえほん」というシリーズなので、これを読んだからと言って
何かの役に立つとか、七福神の由来がわかるとか、そういうことは一切なし!
非・実用的な、ギャグの絵本です。
非常におめでたい、縁起物ですね。縁起物、というのは、全然、実用的でなくてよくて、ただ単純にありがたがって、楽しめばいいのです!!
自信を持っておススメします。
絵本は娯楽の一種です。
個人的には、以下の部分がポイント高し。
・インテリアなどが、昭和と平成が混然一体となった、きわめて現実的な、
庶民的な、普通の家だということ(身近に感じられる。感情移入できる)
・新しい技法(コンピューター?)で表現されている、新しい時代に対応した
七福神。七福神も進化していますな。
・演芸場で鍛えられていそうな、根性の入ったギャグ。
(作者が、ベテラン落語家さんだけに、演芸場の雰囲気がむんむんです)
・主人公が、普通未満、ダメ男以上、という、さして魅力のないタイプ。
特別感が全くなく、どこでも必ず2〜3人いそうな少年なので、リアル。
ページの都合で、七人全員のかくし芸が見られませんが、その辺はご了承ください。ネタがボツになったのかしら。
最後に、読者に対する問いかけが2つあります。
読み終わった後も、いろいろ想像して楽しめるように、工夫されている絵本です。
是非、軽い気持ちで読んでみてください。