「くっついた」「なーらんだ」「わたしの」という三浦太郎さんの赤ちゃん絵本シリーズの一冊。
三浦太郎さんの絵は、我家でも人気です。
このシリーズは、三浦さんのお子さんの成長に合わせて進化しているので、それも楽しみの一つになっています。
あとがきに、この絵本の全てがありました。
「そんなある日、子どもがお風呂の縁におもちゃをならべていました。
それを見て私は、「なーらんだ」と声をかけました。
すると子どもは、一瞬、間を置いて、うれしそうにパチパチと手をたたきました。
そのとき思ったのです。
どうやら子どもは、無意識のうちにおもちゃをならべていて、声をかけたことで、ならんだということを理解したのではないだろうか。
つまり、ならべるという行為は、教えることではなく、はじめから人間の体の中にあるのではないかと思ったのです」
納得のコメントで、この絵本はそうした意味からポイントを的確におさえていることが分かります。
我家でも、二人の息子とも車のおもちゃを並べていたことを良く覚えていますが、そんな瞬間に是非読み聞かせして欲しい作品です。
読み聞かせする時期に一寸迷いますが、2歳前後あたりでしょうか。
いろいろなものが並びますが、やはり最後の家族が笑顔でならぶというのが、子どもの一番の願いではないでしょうか。
そんな当たり前のことを、再度認識させられもした傑作だと思います。
必読書としてオススメします。